こんにちは!
いつも本屋しゃんのブログを読んでいただきありがとうございます。
今日は7月9日。四万六千日の縁日ですね。浅草のほおずき市に行ってみたいなと思う本屋しゃんです。先日、三遊亭ぐんまさんのひとり会にお邪魔したのですが、そこで古典落語「船徳」も演目のひとつでした。まさに、夏の暑い盛りの、浅草観音様の四万六千日の縁日の船頭さんのお話。ぐんまさんのとても美しいお話のリズムにぐいぐい引き込まれたし、いつもの元気いっぱいなぐんまさんらしく臨場感あふれる「船徳」で、最高でした。ストレスフルなことも多いけど、ぐんまさんの落語のおかげで、良い夏の幕開けです。
さて、本日は「本屋しゃんのお店」に新しく仲間入りした本があるのでご紹介します。
2015年4月28日(火)〜5月10日(日)に京都のギャラリー KUNST ARZTで開催された、現代美術家 岡本光博キュレーションの展覧会「DISNY ART/ディズニー美術」の図録です。
本展覧会は、「わたしたちは日々生活を送る中で、社会から発信されるイメージを一方的に受け取り、消費し続けることしかできないのか」という問題を発端に「アートの力を試す展覧会」として開催されました。その背景には、「アートこそが唯一社会にイメージをつきかえすことができる」という本展企画者の岡本光博さんの強い想いがあります。
テーマは「ディズニー」。しかし、決して、特定の法人を批判する意図をはらんではいません。上記のとおり「アートの力を試す」ことが主軸です。本テーマに挑んだのは、岡本光博、入江早耶、高須健市、福田美蘭、ピルビタカラの5名。さらにArts and Law 作田知樹さんもテキスト「夢の国をささえる者−なぜ本展が開かれるのか−」にて参加され、図録にも掲載されています。
権利意識がどんどん高まり、検閲や規制も強まる現代において、
表現の幅は狭くなってしまうのでしょうか。
はたして、表現にとって本当の自由とはなんなのでしょうか。
2015年に開催された展覧会、図録ですが、表現の自由、アートの力を考えるための大切な一冊だと思います。ぜひ、本書を通じて、一緒に考えていただけたら幸いです。
ちなみに。
本屋しゃんがミュージアムショップの選書、本棚作りを担当している千葉市立美術館では、福田美蘭さんの個展が2021年10月2日[土] – 12月19日[日]に開催される予定です(https://www.ccma-net.jp/exhibitions/special/21-10-2-12-19/)。本展開催が待ち遠しいよ〜〜という方にも本書はおすすめです。
本屋しゃんのお店はこちら
https://honyashan.thebase.in/items/47812962
2020年8月21日〜30日まで京都のギャラリーKUNST ARZTで鷲見 麿 の画家として“最後“の個展として開催された「新・聖なるファティア/New Sacred Fatiah」の図録もよろしくお願いします。
https://honyashan.thebase.in/items/34255752