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\季刊です。『tattva』vol.5 特集:とらわれないで学ぶ。しゃかい、べんきょう。/

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わたしは、アートに寄り添った人生を歩みたくて、仕事をしたくて哲学を学ぶことを決めました。
ピカソになることが夢だった少女は、いつしか描き手ではなくて、支える人になりたいと思うようになっていました。支える人、つまり寄り添う人、一緒に走れる人になるには、まずは相手のことを深淵から理解できなくてはいけない。アートとは何か、その深淵には何が横たわっているのか、そもそもアートをする人間とは一体何者なのか、人間の深淵には何が横たわっているのか……。そして、相手の思想を思想するために、考える力、読み解く力、聞く力も持ち合わせなくてはいけないだろうと考えました。 そこで行き着いたのが哲学への道。そして、ジル・ドゥルーズという哲学者に出会い、氏の『差異と反復』からアートとは何かを考える卒論で卒業しました。 君の文章はソフィストケイトされていない、論文ではなくて小説を読んでいるようだと、ちくりとされたことを覚えています。

『tattva』vol.5の特集は「とらわれないで学ぶ。しゃかい、べんきょう。」です。
今号も、光栄なことにトリメガ研究所さんの連載「トリメガ研究所は語る」の構成を担当させていただきました。ありがとうございます。今回は3人の「学芸員のはじめの一歩」をお話しいただいています。学芸員として歩みだしてから、どのように学芸員としての仕事を学ばれたのでしょうか。そこには「とらわれない」学び方のヒントが満載。マニュアルがない世界で、さまざまな人との出会い、そして自ら手を動かして、歩いて、時には走って、とにかく動いて動いて学ばれたのですね。学芸員はじめ、美術館で仕事をすることを志望している方はもちろん、これからさまざまなところで「はじめの一歩」を踏み出そうとしているみなさんの大きなヒントにつながる、そう信じています。

今号の『tattva』の特集テーマに触れて、アートと寄り添いながら、しかし、そこだけにとらわれずに、ボーダーレスな活動をしている自分がいることに気づかされました。 きっとそれは、哲学を学んだことが大きいと感じています。 アートの仕事につきたいならば、哲学の道を歩んだことはもしかしたら遠回りだったかもしれないけれど、とらわれない学びを続けられているのは、哲学と出会えたからかもしれません。

『tattva』vol.5の特集も、トリメガ研究所さんの連載もどうぞよろしくお願いします。
今回もテキストと写真とイラストレーションがビシビシかっこよく絡み合っています。
この雑誌は全てのクリエイティヴに尊敬と愛があって、それが尊重しあっていてかっこいいなと思います。



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