ARTIST bookshoptraveller 境貴雄 本/ZINE

\アズキは甘くておいしいだけじゃない/

投稿日:2020-09-07 更新日:

本屋しゃんは、クリーム?あんこ?どっちが好き?と聞かれたら、迷うことなく「あんこ」です。

洋菓子?和菓子?と聞かれたら、迷うことなく「和菓子」です。

新潟名物 笹団子


新潟の笹団子はもちろん、年に一度、お正月の時期に花びら餅をいただくのがとーーーっても楽しみ。あんこと和菓子は、本屋しゃんを胃袋から幸せにしてくれます。美しい見た目も相まって。


そんな、あんこの元の姿「あずき」をファッショナブルに着こなす人たちがいることをご存知ですか??その名も「アズラー」!アズキのヒゲを楽しむおしゃれな人たちのことよ。ほら、アムラーとか、シノラーとか、シャネラーとか言うじゃない?


アズラーは現代美術家 境貴雄さんのアートプロジェクトです。境さんが作られたアズキのヒゲの中から好きなものを選び、モデルさんと境さんが相談しながら撮影場所を決めて、境さんが写真を撮る。モデルは老若男女問わず、ほんとーにさまざま。はじまりは2007年で、すでに5000人以上のアズラーが誕生しているんだって!



本屋しゃんも、実は何度かアズラーになったことがあるのですが、撮影は楽しい楽しい。ほんとはね、写真を撮られることとか恥じらいがある本屋しゃんなのですが、アズラーになると、不思議なことに堂々としていられます。アズキのヒゲをつけて、街を歩くのってちょっと、気が引けそうじゃない? 否よ、否笑。周りの視線なんてなんのそのよ。恥じらいがゼロかって言ったらウソだけど、ちょっとした恥じらいがあってこそ、生々しい表情で撮ってもらえるのかもね。



境さんのアートプロジェクトに参加できているという幸せ感と、アズキのヒゲを纏うことで、むしろ自分をさらけ出すことができるカイカンさがあるのだと思う。あとは、境さんとの撮影時のおしゃべりがたのしいんだな。形に残るのは、写真作品だけど、撮影の道中、過程がまるっと作品なんだなってしみじみ思います。アズキは、魔除や厄払いとして食されてきたとのこと。不安が渦巻く現代に、アズラーになることに、意味があるかもしれません。



そんな境さんのはじめての作品集3種類は、本屋しゃんの本屋さんで販売中。下北沢のbookshop travellerのZINEコーナーでお待ちしておりまーす。

実は、本屋しゃんの話かかりし頃のアズラー姿も掲載していただいているの。探してみてくださ〜い



アズラーについて

日本では古来より、小豆は赤色という特徴から邪気を払う魔除けとしての役割を担い、幸福をもたらす食べ物として用いられてきた。

季節ごとに小豆を用いた和菓子を食べたり、祝い事で赤飯を炊くことも、幸福を祈願する意味がある。

小豆を髭に見立てたファッションAZURER(アズラー)は、国籍・人種・民族・宗教・ジェンダー・年齢・職業を問わず、様々な人たちがモデルとして参加し、現代における「魔除けの肖像」として、差別や暴力のない平和な世界への祈りが込められている。

境 貴雄 / AZURER(アズラー) ディレクター

アズラー公式WEBサイト「statement」より

https://azurerofficial.tumblr.com/

BOOKSHOP TRAVELLERへ

下北沢駅中央口を出る→ピーコックの前を右に真っすぐ歩きます→突き当りまで歩きます→突き当たったら左に曲がりましょう→バロンデッセというカフェがあります→そのビルの3階です(バロンデッセの隣にはカレー屋さん、ビルの二階は古着屋さんというわくわくがいっぱいのビルです)。

155-0031
東京都世田谷区北沢2丁目30−11BALLOND’ESSAI ART GALLERY 3F 奥

営業日
月・火・金~日 12:00-20:00(木は一日店主がいるときのみ営業)

https://wakkyhr.wixsite.com/bookshoptraveller

-ARTIST, bookshoptraveller, 境貴雄, 本/ZINE
-, , , , , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

\鷲見麿の 画家として最後の個展の図録/

2020年8月21日〜30日まで京都のギャラリーKUNST ARZTで鷲見 麿 の画家として“最後“の個展として開催された「新・聖なるファティア/New Sacred Fatiah」の図録が、本屋しゃ …

\本屋しゃんおすすめ展覧会:島本了多展 植田天豊氏コレクション寄贈に感謝して 「奇面のからだ」〜2021/2/21@六本木スペース ビリオン/

「六本木駅近くに店を構える1968年創業の元祖トーフステーキの店」なんでもはじまりがあるんだよな、とこのお店のキャッチコピーに触れてしみじみ思いました。なんでもはじめに作った人がいるんですよ。トーフス …

\「外の目で中から見る日本」−Erica Ward Solo Exhibition@Atelier485 柴又〜2021年6月20日/

アーティスト エリカ・ワードさんとの出会いは、わたしがエリカさんの作品集『路線図色』に惚れ込んだことがきっかけでした。 本書は、銀座線、丸ノ内線、日比谷線、東西線、浅草線……など、東京の生活で欠かすこ …

\季刊です。『tattva』vol.4 特集:どうやって歳とる? お手本なき世界で。/

春が立つ。そう、いつの間にか立春がすぎましたが、まだまだ寒い。しかし、時は止まらずに動いていて、春はきっと近し。時が経つ。もう自分でも嫌になるくらい「ああ、時間が経つのは早いね」なんて言葉を使ってしま …

\その道も、昔々に恐竜が歩いていたのかも:吉田和夏ZINE『dope dino』/

卵の殻を砕いて、自分で描いた絵に貼り付ける。すると、恐竜の骨っぽさが増す!!   小学生の頃、恐竜博士になる!なんて言っていた時期もあった本屋しゃんです。自分で恐竜図鑑が作りたくて、スケッチブックにい …