「遅」を楽しむ、「遅」を遊ぶ
行春や鳥啼魚の目は泪 松尾芭蕉
松尾芭蕉はこの句を詠んで、「千住といふ所」から「奥の細道」の旅に出ました。
そう、仲町の家が位置する千住の町は、芭蕉旅立ちの地です。
今回は、仲町の家で「第4回 遅四グランプリ 千住・仲町の家大会〜遅の細道〜」を開催します。
一番遅いミニ四駆を決める大会「遅四グランプリ」を開催するとともに、「遅い」作品や「遅パーツ」の展示、さらに「遅句会」など、「遅い」ワークショップを開催し、アーティストと鑑賞者が一緒に「遅イズム」を考えるアートプロジェクトです。
全てが時短の方向に均され、子どもも大人も「速さ」に追われる目まぐるしい日々を過ごす現代。芭蕉が自らの足で旅した時代とは違い、旅の速度も加速していることでしょう。そんな加速主義時代のカウンターとして、「遅」について考えることで、遅いからこそいいこと、遅いからこそ美しいもの、遅いからこそおもしろいことを見つけたい、それが「遅四グランプリ」であり、「遅イズム」です。
仲町の家は、集まった人々が、誰に言われるでもなく、自然と畳の上や縁側に座ったり寝転がったりしてしまう、ここならではの穏やかな時間が流れます。まさに、加速主義時代のカウンターで、「遅四グランプリ」を開催し、「遅イズム」を考える場所としてふさわしい場所。
仲町の家のゆっくりした時間の流れに身をゆだねながら、芭蕉の歩みに思いを馳せ、アーティストと一緒に、遅いを楽しみ、遅いを遊びましょう。
「遅四グランプリ」とは
アーティスト・工芸家の島本了多を中心に発起した「遅イズム」プロジェクトの一環。速いことが良いとされる現代社会だが、速すぎて多くのことを見過ごしてしまっているのかもしれないという想いを着火点に、加速主義社会のカウンターとして、「遅いといいこと(遅ければ遅いほどいいこと)」を探し、体験する場、遊べる場を作る「遅イズム」が生まれた。「遅四グランプリ」は、まさに「速」の代名詞でもある「車」「レース」「勝負」という要素が揃った「ミニ四駆大会」を「遅」に反転させることで、「遅」の楽しみ方を提案する。現在は「遅四グランプリ」、そしてアート、音楽、工芸、映画などにおける「遅」を考察し、企画そして作品化している。今後は服飾、建築、その他の伝統文化などさまざまな領域にも発展させていくべく活動をしている。
基本情報
「第4回 遅四グランプリ 千住・仲町の家大会〜遅の細道〜」
開催日 2023年7月16日(日)
時間
展示:10時〜17時
大会:12時頃からのんびりスタート、17時終了予定
※レースは長丁場です。お弁当など昼食をご持参いただいてもOKです。
※レース参加方法は以下「求ム!~」をご確認ください。
会場 仲町の家 (〒120-0036 足立区千住仲町29-1)
入場料:無料(展示観覧、レース観戦、遅四体験、遅句会)
大会エントリー料:1000円(お1人何台マシンを持参してもOK) ※要事前予約 ※当日精算 ※現金のみ
求ム!「第4回 遅四グランプリ 千住・仲町の家大会〜遅の細道〜」挑戦者!
・参加条件:遅いマシンを持参いただける方。※何台マシンを持参してもOK
・遅マシン規定:特になし。TAMIYA製でなくてもOK。レーンの幅は115mmです。
・優勝者には島本了多による優勝トロフィー、または優勝カップ贈呈。
レース出場ご希望の方は、以下、(1)エントリーフォームまたは、または(2)メールにてご予約をお願いいたします。
1)エントリーフォーム
以下、リンク先の「エントリーフォーム」より必要事項をご記入ください。
https://forms.gle/XbaJtdNxSCD88diq8
(2)メール
宛先:「info@honyashan.com」
件名:「エントリー:第四回 遅四グランプリ 7月16日 」
本文:お名前(ふりがな)、メールアドレス、マシン台数(仮でOKです)
※ご予約方法(1)(2)ともに、「受付完了メール」をお送りします。本メールをもってご予約完了です。ドメイン指定をされている方は「info@honyashan.com」からのメールの受信許可をお願いいたします。なお、ご予約をいただいてから3日経っても受付完了メールが届かない場合は、お手数ですがご一報をお願いいたします。
※受付完了メールが迷惑メールフォルダに振り分けられてしまうことがありますので、メールが届かない!という方、ご確認くださいませ。
※無断キャンセルはお控えください。やむをえない理由でキャンセルをご希望される方は必ずご連絡をお願いいたします。
エントリ―が完了したら!!
遅いマシン制作を頑張ってください。楽しみにしてます。
TAMIYA製でなくてOKです。レーンの幅は115mmです。
当日の流れ
当日は12時から受付をスタートするので、自分の遅マシンを持って会場に直接お越しください。
その際に、エントリー料の1000円を受付にてお支払いください。現金のみです。
①仲町の家のいたるところにコース(その名も、借景コース)があるので、好きなコースを選んでね
②遅マシン3台揃ったコースからレースを随時スタート!
③各コースでそれぞれの遅マシンのタイムを測り、各コースの1番の遅マシンを選出。
④上位3台で決勝戦!第4回 最遅の称号は誰の手に?!
※大会は自由に観戦いただけます。お気軽にご来場ください
※遅四体験コースを作ります。大会には参加しないけど、遅四の世界を味わいたい方はぜひ。体験は無料です。
遅四グランプリルール
1. 一番遅くゴールしたマシン(または一番進んだ距離の短いマシン)が勝ち。
2. 止まってはいけない。
3. 追突したら失格。
4. ピットインは一回 1 分以内 3 回まで。再スタートは 30cm 先から。
遅四グランプリ活動略歴
■2021年4月18日「第 1 回 遅四グランプリ」
優勝:該当者なし / 会場:西荻窪天空コース
■2022年4月17日「第 2 回 遅四グランプリ ~ 速いのはもう遅い ~」
優勝:やんツー , 奨励賞:OKA/YU / 会場:ソノ アイダ
■2022 年 7 月 23 日 – 8 月 28 日
ICC キッズ · プログラム「どうぐをプレイする Tools for Play」内 やんツー セクションにて歴代の遅四マシンを展示 会場:ICC
■2022年11月20日「遅四グランプリ 神宮前予選大会 ~ 昨日の自分より遅く ~」
優勝:三原回 / 会場:ニュースペース パ
■2023 年 1月 16 日 – 20 日「遅四グランプリ 関西予選大会 ~ そんな急いでどこいかはりますの? ~」
優勝:伊籘(Yī téng)/ 会場:京都芸術大学
■2023年2月12日「第 3 回 遅四グランプリ ~ 速まるな遅まれ ~」
優勝:伊籘(Yī téng)/ 会場:あをば荘 , YUMI ADACHI CONTEMPORARY
アーティスト
島本了多(しまもと りょうた)
1986年東京都生まれ。
アーティスト。第二次工芸家。常温焼窯元。工芸や陶芸などの既成の価値や概念の捉え直しを試みている。
陶を主の素材にしつつ、あらゆる材料と技法で制作をしている。自身の身体や、身体から出たものを素材にすることも多い。
主な展覧会に「第12〜15回岡本太郎現代芸術賞展 入選」「個展 生前葬(eitoeiko/東京)」「個展 第二次工芸(gallery N/名古屋)」「化け物展(青森県立美術館/青森)」「END RESULT(オンライン展示)」など。
遅四グランプリ企画者。第1回大会から全ての大会に於いて予選落ち。「21世紀は遅の世紀」と信じ「遅」の文化の発展に勤しんでいる。
twitter: https://twitter.com/shimamoto_ryota
instagram:https://www.instagram.com/shimamotoryohta/?hl=ja
三原回(みはらかい)
1987年東京都生まれ。
アーティスト。スノッブ。現代美食家。現代庭師。野心家。パラレルなコマーシャルギャラリーYUMI ADACHI CONTEMPORARY及び、YUMI ADACHI CONTEMPORARY MIAMI SHOWROOMチーフ・エグゼクティブ・オーガナイザー。
「遅四グランプリ」には第1回から企画で参加し、遅四レーサーとしても「遅四グランプリ 神宮前予選大会 ~昨日の自分より遅く~」にて優勝。また「第3回 遅四グランプリ 〜速まるな遅まれ〜」の会場では 遅イズムの実践のための実験映画「椿三時郎」を特別上映した。競争の結果としての相対的遅よりも、この宇宙にただ存在する絶対的遅を探る遅原理主義者。湘南の連続遅刻魔。
公式WEBサイト: http://mihalab.jp/
twitter:https://twitter.com/Q_Mihara
instagram:https://www.instagram.com/q_mihara/
会場
アートアクセスあだち 音まち千住の縁 仲町の家
市民参加型まちなかアートプロジェクト「音まち千住の縁」が運営する千住の文化サロン「仲町の家」(なかちょうのいえ)は、千住仲町エリアにある戦前に建てられた日本家屋。千住のまちをつくった祖先のひとり、石出掃部介吉胤(いしでかもんのすけよしたね)のご子孫が大切に守ってこられた美しい日本家屋と、緑あふれる庭が広がる情緒深い空間です。ここに集う人々が交流し、新たな活動の種が育つ芸術活動創造拠点としてオープンしています。
仲町の家 公式WEBサイト:https://aaa-senju.com/p/10011
音まち千住の縁twitter:https://twitter.com/aaa_senju
アクセス
アートアクセスあだち 音まち千住の縁 仲町の家
〒120-0036 足立区千住仲町29-1
※仲町氷川神社の向かいにある石畳の門扉の先です。
北千住駅より徒歩約10分
・JR:西口
・私鉄/東京メトロ:出口1(千住警察署方面 )
駅から仲町の家まで、北千住の町のお散歩をどうぞお楽しみください。
ご案内とお願い
・会場は畳敷きです。靴を脱いでおあがりいただきます。
・レースは長丁場です。開催時刻がお昼時のため、お弁当やお飲み物をご持参いただいてOKです。
・今後の状況の変化に応じて、延期など、予定を変更する場合があります。本ウェブサイトやSNS(twitter @honyashan)にて最新情報をお伝えするのでご確認ください。
お問い合わせ
本イベントに関する「お問い合わせ」「取材のお申し込み」は、以下までお願いいたします。
事務局担当:本屋しゃん/中村 info@honyashan.com
主催:遅四グランプリ実行委員会
企画協力:本屋しゃん
※本落語会は、「アートアクセスあだち 音まち千住の縁 拠点形成事業 パイロットプログラム」の一環で実施しています。