2022年6月。笑福亭羽光師匠との数日間の新潟落語旅。
「落語は旅するのだな。落語は旅をさせてくれるのだな」と落語の新しい表情として「旅する落語」の魅力に気づいた。魅力と言っても、良いことばかりではない。旅にはトラブルがつきもので、道中は山あり谷あり。もっとさかのぼれば新潟で落語会を作るところから四苦八苦。
いつの日だっただろうか。「たくさんの落語家が毎日どこかで一生懸命、噺ているけれど、その大半は取り上げられることもなく、忘れられていってしまうんや」と羽光師匠が話していたことを思い出す。確かに落語家さんのこと落語会のことを言葉で残してる場はとても少ないように感じる。
新潟落語旅も然りだ。時がたったら羽光師匠の中からも、わたしの中からも消えてしまうかもしれない。記憶は儚いもので、ぽろぽろとこぼれていってしまう。
書き留めよう。
この落語旅のことを、今日この日のことを書き留めて記録することで、落語に興味を持ってくれる人が一人でも増えるかもしれない、落語会を企画してみたいという人が現れるかもしれない、そしてきっと落語を未来の記憶につなげられるかもしれない。
羽光師匠に背中を押していただいたことも大きく寄与し、新潟での落語旅の道中の「笑いもあれば山もあり谷もあり」を書き留めて本にすることを決めた。そこで誕生したのがルポルタージュZINE『笑福亭羽光 越後道中記』だ。
続けよう。
書き続けよう。
一冊を書いて本を作るのには結構な体力と時間が要る。お金ももちろん。しかし、この落語旅ルポルタージュZINEを続けることで、もっとさまざまな落語の落語家さんの表情を残せると信じて、続けてみようと思う。
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ということで!!
笑福亭羽光師匠と月亭太遊さんの京都と東京での落語会「拡張する落語」
を落語旅ルポルタージュとして書き留めてZINEの第2弾を作ります!
羽光師匠と太遊さんの落語と言葉に触れて感じたことは、お2人とも「創作落語」にかける情熱は人一倍で、常に明日の落語を見つめ、落語を拡張し続けるように走っているということ。地域や世代を超えてお2人の落語を掛け合わせることで、エネルギッシュな場になるとともに、落語のこれからを考える機会につながると考え企画しました。
みなさまも一緒に、京都と東京の落語会を旅していただけたら、そんなに幸せなことはありません。
お2人の落語を、お2人が拡張し続ける落語をぜひ聴きに、体感しにいらしてください。
そして落語旅ルポルタージュが、みなさまの記憶にもそっと、いや刺激的に寄り添えますように。
京都編ー2023年5月20日(土)
笑福亭羽光師匠が京都へ
月亭太遊+笑福亭羽光「拡張する落語」京都編
開催日:2023年5月20日(土)
時間:本落語会は2回公演です。
第1回:10:30開場 11:00開演、12:30終演予定
第2回:13:30開場、14:00開演、15:30終演予定
会場:lux studio kyoto/逢坂憲吾写真事務所 (〒604-8812 京都府京都市中京区壬生相合町13-15 ナカミチアトリエ301)
参加費:各回 2,500円(税込)、通し券 4000円(税込)
※各回口演内容は異なります。お得な通し券もご用意したので、がっつり楽しみたい!方はぜひご利用ください。
↓詳細とご予約はこちら↓
https://honyashan.com/%e4%bc%81%e7%94%bb/20230520tsukiteitaiyu-shohukuteiuko-rakugo-kyoto/
東京編ー2023年7月22日(土)
月亭太遊さんが東京へ
野菜と日本酒と落語の会 第3弾
笑福亭羽光+月亭太遊「拡張する落語」東京編
開催日:2023年7月22日(土)
会場:元映画館 (〒116-0014 東京都荒川区東日暮里3丁目31−18 旭ビル 2F)
COMING SOON…
【アーカイブ】本屋しゃん 落語旅ZINE
第1弾:笑福亭羽光 越後道中記
著:本屋しゃん/中村翔子
発行日:2022年11月25日
発行:本屋しゃん
題字:笑福亭羽光
装画:エリカ・ワード
印刷・製本:(株)ナカノ
【お取り扱いいただいている書店】
・SANJO PUBLISHING様
・新潟駅 ぽんしゅ館 クラフトマンシップ様
(そだたべbook様選書)