八燿堂の岡澤浩太郎さんが編集・発行をされている『mahora』創刊号が千葉市美術館のミュージアムショップ 「BATICA」 に仲間入りしました。
『mahora』は第3号まで発行されているのですが(2020年9月21日現在)、はじめて『mahora』を手に取る方が多いのかな?と思い、やはり『mahora』がこの世に生まれた、力強く産声をあげた、はじめの一冊をまずは手に取っていただきたく、「創刊号」をBATICAにお迎えしました。「手触り」の力がびしびし伝わってくるので、ぜひ、手に取って、触れていただきたいです。
『mahora』は、美術や服飾、工芸や手仕事、伝統文化や民俗学、自然の風土や農や土、太古の知恵や日々の暮らし、といった広い領域を、“美” というあり方を通して、横断し、つなぎ、見渡していきます。
『mahora』公式サイトより
この本に散りばめられた “美” が、自然や時の流れと結ばれる、ささやかな扉になることを、願います。
美術館は、“美”に出会える場所です。
時や空間を超えて、さまざまな“美”と結ばれる場所です。
美術館に行く理由の中には“美”に触れたいという想いもあるでしょう。
展示されている作品に触れ、あぁ、美しい……とため息がでる。
だけど、実は、“美”が宿っているのは、展示されている作品だけではないかもしれません。作品を語るキャプション、作品を照らす照明、建物、静寂な空気、鑑賞者の鼓動、ささやかな足音、図録、カフェのコーヒー、エントランスの木々、雲の影が落ちた看板……あげだしたらキリがないけれど、美術館にはいろいろな“美”が漂っているように感じます。
“美”、“美のある場所”と聞くと、ちょっと尻込みしてしまう人も、きっといらっしゃいますよね。ちょっと背伸びしたところに存在する概念、ちょっと高いところにある場所。
だけど、実はそんなことなくて、日々の暮らしに“美”はあるんだよと気づかせてくれるのが『mahora』です。
ぜひ、美術館という“美と出会う場所”で、本書を手に取っていただくことで、“美”について考えるきっかけになっていただけたら嬉しいなと思うとともに、みなさんの日々、日常に漂っている“美”を感じるきっかけ、“美”に触れる時間となりますように願っています。
きっと、美術館での“美”との出会いもぐうんと深まるはず。
(不思議と『mahora』を手にすると、『mahora』片手に、思いりき深呼吸できるところに行きたくなるんだよなあ。本屋しゃんのつぶやき)
『mahora』について
『mahora』は太古から続く歴史や文化、秘跡や里山に残された光景、日々の暮らしやアートなど、さまざまな領域を”美”という情緒でつなぐ本(公式サイトより)。
展覧会情報
千葉市美術館拡張リニューアルオープン・開館25周年記念
宮島達男 クロニクル 1995−2020
会期:2020年9月19日[土] – 12月13日[日]
処:千葉市美術館
詳細は展覧会WEBサイトをご覧ください