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\MIOKO個展「たまにはヨソの布団の上。」は旅館 澤の屋×本屋しゃんコラボ企画の第2弾。作った土壌は耕すべし/

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「あけましておめでとうございます」の挨拶もすっかり過去のことのように、着々と2022年が進んでいるなあと感じています。

だいたい体温が34~35度で 、寒がりすぎる本屋しゃんは、白湯デビューをしました。朝晩、マグカップに一杯ぐいっと飲んでいます。そして、最近、白湯にチューブの生姜をむにゅ~~と入れて、さらに体の芯からあたたまる作戦を実施中。脱・冷え性、脱・寒がりです。

冬の朝も、すっくと布団から起き上がれるような元気な体を目指します!

布団のといえば…

来る2月10日から2月27日まで東京都台東区谷中の老舗旅館 澤の屋さんで、モデルでアーティストのMIOKOさんの個展「たまにはヨソの布団の上。」を開催します!

本展は、MIOKOさんのイラストエッセイと小話マンガのZINE『だいたい布団の上。』vol.02の刊行を記念した展覧会。MIOKOさんは、2020年から簡易なノートに黒いボールペンを使って、日々、自身の「内」に漂う 「得体のしれない考え」を 、絵と言葉で日記のように描き留めてきました。 MIOKOさん曰はく「イラストエッセイ小話マンガ」です。わかりそうでわからない、得体のしれないジャンルの誕生です。祝。


2021年の春にvol.01を刊行され、光栄なことに本屋しゃんも販売のお手伝いをさせていただいたのですが、即完売!vol.01が刊行されてからも「得体のしれない考え」を描くことは続き、新たに描きたまったものをまとめてvol.02として刊行することが決まりました!


SNSで発信される絵や『だいたい布団の上。』vol.01を拝見して、MIOKOさんの絵の線の美しさと「得体のしれない考え」を絵と言葉におきかえる翻訳力に感動をして、こりゃーぜひとも、「原画」を展示する機会を作って、線や塗りの生々しさを多くの方に直に体感していただき、「得体のしれない考え」にぬるっとハマっていただきたいと考え、展覧会を企画しました。

また、実は『だいたい布団の上。』が、MIOKOさんの多岐にわたる活動に通底する考えや想いをあぶりだしてくれると感じたことも展覧会を企画した理由のひとつです。MIOKOさんは、モデルとして活躍をするとともに、人形劇やパフォーマンス、そして絵も描きます。実に多彩。表現方法がバラバラだから、それぞれの活動が点としてとらえられてしまうかもしれません。しかし、「得体のしれない考え」の絵と言葉から、MIOKOさんの自分の身体を介しての「内」と「外」への関心を読み取ることができ、多岐にわたる活動に通底する原点を垣間見ることができるように思います。原点を提示できるきっかけにもつながる展覧会にして、MIOKOさんの活動全体の魅力に触れていただきたいと願っています。



会場は、旅館 澤の屋さんの布団の上!!ZINEのタイトル『だいたい布団の上。』から着想を得て、というかとても自然に、旅館 澤の屋さんの「布団の上」で展示をしようと決まりました。



旅館 澤の屋さんと本屋しゃんがタッグを組むのは今回が2回目です。2021年9月に「ようこそえんぎやどへ」というタイトルで、アーティスト エリカ・ワードさんと境 貴雄さんの2人展を開催しました。

なぜ、「ようこそえんぎやどへ」の開催に至ったのか。それまでの道のりや想いについてはこちらに綴っています。

とてもうれしいことに、「ようこそえんぎやどへ」にはたくさんの方にご来場をいただき、まさにたくさんの「ご縁」がうまれ、つながり、深まりました。改めて感謝申し上げます。

コロナ禍で旅人は容易に旅ができず、旅館は旅人がいない客室が静かに並びます。そんな状況において、国籍も性別も年齢も関係なく、世界中からさまざまな人が集まる「旅館」という場所の特性を活かした作品展示やブックフェアを通じて、人が寄り合うきっかけを作り、 手触りのある関係を育みたいという想いをこめて開催をした「ようこそえんぎやど」へ。お客様とのお話を通じて、人が集まる場所の大切さを改めて感じました。そこで、本屋しゃんはさらに考えました。「場所をじっくり育てるべきではないだろうか」。今回作った土壌を耕して、旅館 澤の屋さんにアート好きや本好き、もちろん谷根千好き、そしてご近所のみさなまが、ふらっと気軽に立ち寄れる機会と場所を育てようと。そして、「えんぎやど」である旅館 澤の屋さんを通じて、これからも、みんなにいろんなご縁をつなげていただきたい。

そんな思いも重なって、今回のMIOKOさんの個展が実現することになりました。そう、旅館 澤の屋さんと本屋しゃんの共同企画シリーズ第2弾なのです。


MIOKO個展「たまにはヨソの布団の上。」の開幕まで1か月を切りました。
今回は、展示に物販、そしてMIOKOさんと本屋しゃんによる選書フェアも開催します。


旅館 澤の屋の「布団の上」での『だいたい布団の上。』の刊行記念展。
ぜひ、その環境も含めてMIOKOさんのイラストエッセイと小話マンガを体験していただきたいです。旅館の和室という旅情掻き立てる場所で、得体のしれない世界への旅を楽しんでいただけますように。

展覧会情報

MIOKO個展 @旅館 澤の屋
「たまにはヨソの布団の上。」
presented by 本屋しゃん

期間
2022年2月10日(木・布団の日)〜2月27日(日)

時間
月~木・日13:00~18:00
金・土13:00~19:00
最終日13:00~18:00

※鑑賞いただける時間は澤の屋の営業時間と異なりますのでご注意ください。
※物販も上記時間内のみです。

入場料
無料 
お気軽に暖簾をくぐってお入りください。

会場
旅館 澤の屋 (〒110-0001 東京都台東区谷中2-3-11)




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