TRiPの会場へと続く道を、いつもあたたかく照らしてくれる「地口行灯(じぐちあんどん)」。
みなさまを、異世界への旅に誘う道しるべのようで、TRiPにとって欠かせない存在です。
ところで、「地口行灯」とは…?ことわざや有名なお芝居のセリフなどを元に駄洒落をつくる言葉遊びである「 地口」。そんな地口に合わせた絵を描き行灯に仕立てたものが「地口行灯」です。江戸時代には、お稲荷さんの初牛祭などに、神社の参道や氏子の家の入口に飾られていたそうです。江戸時代に流行った地口行灯ですが、今では絵を描く職人さんの数はとても少ないとのこと。そんな現状の中、千住では、千住4丁目の「千住絵馬屋」の8代目の職人さんが現役で地口行灯の絵を描かれています。
と、このように江戸時代から現在まで千住で愛されている地口行灯ですが、なんと、このたび、TRiPの地口行灯が完成しました! いやはや感無量。嬉しいかぎりです。ありがとうございます。
地口絵の種類は164種類も!あるそうですが、そのうちの2つが両面に配されています。
かわいらしい大黒さんと牛さんの絵が描かれていますが、どんな地口かわかりますか?
TRiPメンバーでもあーではないか、こーではないかと話し合っていますが…いや、本屋しゃんは全く分からずで……次回、第5回のTRiPでTRiP行灯を飾るので、是非、実物を見て、みなさまも考えてみてください!
現在、2024年10月31日まで「地口あんどん謎解きラリー(鬼をさがせ)」が開催されています。千住の秋の祭りにあわせて飾られている、約200個の中にいる「なぞなぞ」を持った鬼がいるから、それを見つけてなぞなぞを解く!という企画。正解した方には抽選で「1010ノート」がもらえるとのこと。そうなの、今、千住の町は、お祭りに向けて、地口行灯がいっぱい町中に飾れらていてとてもきれいなので、ラリーに参加しながら、千住散歩をぜひ楽しんでくださいね。
「千住地口あんどん夏祭り」(2024.8.24-25)での地口行灯インスタレーションの様子。TRiPの行灯はどーこだ。TRiP会場の「仲町の家」さん、打ち上げでいつもお世話になっている「REW-EN」さんの地口行灯も! こうして地口行灯を眺めていると、千住は魅力的な場所がたくさんだなあとしみじみです^^
(文・本屋しゃん)
次回TRiPのお知らせ
「TRiP ー落語×浮世絵ー」
第5回 テーマ:雪
柳家あお馬+渡邉晃+本屋しゃん
開催日 2024年11月16日(土)
時間 18:00開場、18:30開演〜20:30終演予定
※終演時刻は進行により、多少前後する可能性があります。
会場 仲町の家 (〒120-0036 足立区千住仲町29-1)
アクセス 北千住駅より徒歩約10分
参加費 2,800円(税込) ※事前決済制
https://honyashan.com/welcome/20241116trip-rakugo-ukiyoe-05/
【プロフィール】
本屋しゃん(ほんやしゃん)
「本好きとアート好きと落語好きって繋がれると思うの」。そんな想いのもと、さまざまな文化や人や好きという気持ちを「つなぐ」企画を。展覧会/ブックフェア/落語会企画、執筆等。ジャンルを越えて奮闘中。新潟出身、北千住住。バナナ、日本酒が好き。TRiPでは運営を担当、寄席文字を練習中。
X: https://twitter.com/honyashan
instagram: https://www.instagram.com/honyashan/
【TRiPの人たちとは】
「TRiP」は、柳家あお馬(落語家)、渡邉晃(太田記念美術館 学芸員)、本屋しゃんの3人が作る「落語と浮世絵が出会う落語会」の名前であり、チーム名です。それぞれ活動するフィールドは違えど、「落語と浮世絵」をジャンルを横断することでもっと楽しんでほしい! そして、双方の魅力を広げたい! という想いのもとチームを結成しました。「TRiPの人たち」では、あお馬、晃、本屋しゃんが一体どんな人なのか、普段はどんなことをしているのかなど、メンバー三人のそれぞれの活動やなんでもない日常をお届けしていきます。TRiPをもっと楽しんでいただくための、ふりかけのような、そんなブログです。
【これまでのTRiP】
これまでのTRiPの活動のアーカイブページです。各会の詳細、レポートはこちらから。