
遅と土の芸術祭
「遅と土の芸術祭2026」は、遅四グランプリと志を同じくした陶芸家グループ「遅走泥社」を中心とした、「遅」をテーマとする焼き物の展示とイベントで構成される芸術祭です。「土」という素材を、46億年にわたる地球の歴史がつくり出してきた素材として捉え直すことを出発点としています。成形・乾燥・焼成という、陶芸特有の工程には、速さや効率とは異なる固有の時間が存在します。本芸術祭は、土、陶芸の時間性に着目し、「遅さ」という概念そのものを再定義することを目的としています。
2026年、東京都足立区・千住仲町において、「遅と土の芸術祭」は第1回目の開催を迎えます。
土という素材に根差した展示とイベントを通じて、「遅さ」を再定義する試みを、この地から発信します。
遅走泥社
「遅走泥社」は、1948年に京都で結成され、1998年の解散まで50年にわたり陶芸表現の革新を追求した「走泥社」に由来します。伝統と革新のはざまで新しい表現を模索したその活動を踏まえ、遅走泥社は土という素材と、そこに内在する時間性に焦点を当てた作品制作・イベント企画を行っています。
概要
会期:2026年9月12日(土)~2026年9月23日(水・祝)
※土・日・月・祝オープン:9/12,9/13,9/14,9/19,9/20,9/21,9/22,9/23
時間:10:00~17:00(最終日のみ15:00まで)
於:仲町の家 (〒120-0036 足立区千住仲町29-1) ※googlemap
※畳のお部屋です。靴を脱いでお上がりいただきます。
アクセス:北千住駅より徒歩約10分
・JR:西口
・私鉄/東京メトロ:出口1(千住警察署方面 )
入場無料
※イベントによっては有料
参加作家:藤村亮太、鈴木優作、矢島与萌、鈴宮リョウ、Alice COOLEY、島本了多、三原回、杉野晋平(ライブ)、桂九ノ一(落語)
イベント
9月13日(日)遅テープカット、第一回 遅走泥車選手権競走 14:00~
・レースの前に遅テープカットでのんびり幕開け【無料】
・参加作家によるレース。陶器のコースで陶器のマシンで「遅さ」を競います。【無料】
9月19日(土)杉野晋平ライブ ※時間は決まり次第ご案内します
アーティスト杉野晋平によるライブ。【投げ銭】
9月19日(土)第一回 遅四ダービー ※時間は決まり次第ご案内します
どの遅四駆が優勝するのか?! みんなで予想します。【見学無料・参加投げ銭】
※杉野晋平ライブに投げ銭をしてくれた方が遅四ダービーに参加できます。
9月22日(火祝) 遅落語 出演:桂九ノ一 18:30 ~
「遅」に共鳴する落語家・桂九ノ一による「遅落語」。遅四グランプリ実行委員会とのトークも。
【有料:2000円】

上方より、「遅」に共鳴していただいた落語家・桂九ノ一さんをお迎えし、本芸術祭のテーマでもある「遅い」「46億年」「土」「陶芸」…をお題に選んだ落語をご披露いただきます。落語の後には、九ノ一さんと遅四グランプリ実行委員会による「遅トーク」も。
九ノ一さんはこれらのお題に落語でどう応えるのか?!
世界初(たぶん)の遅落語をごゆるりとお楽しみください。
※詳細はこちら
参加作家プロフィール(順不同)

藤村亮太(ふじむら・りょうた)
マイルド陶芸家、ロードコーミング ジャパン 代表、ptpコレクター
「器も素材も既に在る」をテーマに、家庭で不要になった陶食器や廃棄された陶芸用粘土を素材に制作する
近年は現代手芸観に着目し、日常にある身近な素材集めを精力的に行う
趣味はビーチコーミング、チラシ封筒作り、ジャンクジャーナルなど
instagram:https://www.instagram.com/ryotafujimura/


鈴木優作(すずき・ゆうさく)
陶芸家
1991 愛知県生まれ
2014 名古屋造形大学 陶芸コース卒業
2026 「CURIOUS COLLECTIONS」
POPUP(伊勢丹新宿店 東京)
2026「名古屋の金の陶」グループ展
(Blackbird Gallery 愛知)
2025「Who are you たそかれ」2人展
(愛知県陶磁美術館 愛知)
2025「特異展」 2人展(gallery hu: 愛知)
2025「いぶき」グループ展(KURA MONZEN 京都)
2024「CURIOUS collection」POPUP
(伊勢丹新宿店 東京)
2023「SENKOU!」個展(新町ビル 岐阜)
instagram: https://www.instagram.com/suck.24/


矢島与萌(やじま・ともえ)
2014年 愛知県立芸術大学 大学院 美術研究科 博士前期課程 油画・版画領域 修了
2019年 岐阜県立多治見工業高等学校 専攻科 陶磁科学芸術科 修了
2024年 個展「路傍のかゃみぎゃみ -今わたしのそばに-」(諏訪市美術館/長野)
2025年 「遅四グランプリの時代とその周辺展/第一回遅走泥社展」(松坂屋名古屋
店ART HUB NAGOYA open gallery/愛知)
2025年 「オコゼをつつみ」Who are you たそ かれ Exhibition Vol.5(愛知県陶磁美
術館本館カフェスペース)
instagram: https://www.instagram.com/tomoeyajima/

撮影: 木戸 保(写真: 奥・手前・中央左・中央3点 の順に)全て2025年制作
蹲〈拾得〉(そん〈じっとく〉)/踞〈寒山〉(きょ〈 かんざん〉)/手/告白/名告/白骨

鈴宮リョウ(すずみや・りょう)
千葉県出身。2026年、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。個人的な経験や身近な事象を起点に、油彩、立体、インスタレーションなどを横断して制作する。物質の変化や言葉とイメージの関係を通して、個人と社会を形づくる構造を探っている
instagram: https://www.instagram.com/mojanbo_86/

《CAVE》(2024/2026、再構成)
クエン酸を少量溶かした水を石灰岩へ一滴ずつ落とし、その表面が徐々に溶けていく変化を生じさせる作品です。鍾乳洞が気の遠くなるような時間をかけて形成される現象を、逆方向の反応によって展示空間の短い時間へと引き寄せます。
今回は、前回の作品をよりコンパクトかつ移動可能な形にするため、点滴スタンドを用いた構成へ再設計しています。

クーリー アリス Alice COOLEY
2001 オーストラリア生まれ / タスマニア島育ち
2026 東京藝術大学絵画科油画専攻卒業
自分(人間/アーティスト)と自然(素材/技法)の関係性を研究しながら制作を楽しんでいます。
instagram: https://www.instagram.com/alice.cool.e/

島本了多(しまもと りょうた)
1986年東京都生まれ。
遅四グランプリ実行委員会会長。アーティスト。第二次工芸家。常温焼窯元。遅四グランプリ企画者。
工芸や陶芸などの既成の価値や概念の捉え直しを試みている。陶を主の素材にしつつ、あらゆる材料と技法で制作をしている。自身の身体や、身体から出たものを素材にすることも多い。
主な展覧会に「第12~15回、27回 岡本太郎現代芸術賞展 入選」「個展 生前葬(eitoeiko/東京)」「個展 第二次工芸(gallery N/名古屋)」「化け物展(青森県立美術館/青森)」「END RESULT(オンライン展示)」など。
遅四グランプリ企画者。遅四レーサーとしては「遅四グランプリ ワイルドスクリメージ ~遅湧き肉躍る~」にて優勝。「21世紀は遅の世紀」と信じ「遅」の文化の発展に勤しんでいる。
X: https://twitter.com/shimamoto_ryota
instagram:https://www.instagram.com/shimamotoryohta/?hl=ja


三原回(みはらかい)
1987年東京都生まれ。
遅四グランプリ実行委員会副会長。アーティスト。スノッブ。エターナリスト。現代美食家。現代庭師。野心家。愛犬家。パラレルなコマーシャルギャラリー YUMI ADACHI CONTEMPORARY チーフ・エグゼクティブ・オーガナイザー。
ソロワークでは映画や美術史を引用し、不死追求(トランスヒューマニズム)やパラレルワールドなどSF的視点を作品に取り入れる。手塚治虫著「火の鳥 太陽編」に登場する不死追及思想“エターナリズム”を信奉し、絵画の持つ永遠性への憧憬から反復運動を繰り返すインスタレーションなどを制作する。
「遅四グランプリ」には第1回から企画に参加し、遅四レーサーとしても「第6回 遅四グランプリ 〜遅れて鳴こうホトトギス〜」等で優勝。
「遅イズムの実践のための実験芸術」を提唱する遅原理主義者。湘南の連続遅刻魔。
公式WEBサイト: http://mihalab.jp/
X:https://twitter.com/Q_Mihara
instagram:https://www.instagram.com/q_mihara/


杉野晋平(すぎの・しんぺい)
パフォーマンスアーティスト/音楽家
92年生まれ。愛知県出身。東京都在住。行為詩と自作楽器の製作とその演奏と記録をする。主な作品は、木の杭にエレキギターの機能を搭載しアンプに繋ぎ土の地面に打つ「パイルドライバー」、冷蔵庫にピックアップマイクをかざしギターエフェクターを繋ぎ演奏する「冷蔵庫演奏」。
instagram: https://www.instagram.com/suginoshimpei/


桂九ノ一(かつら・くのいち)
落語家
1995年 11月7日生まれ。2016年3月1日、桂九雀に入門。
「NHK新人落語大賞」令和7年度・8年度決勝進出。天満天神繁昌亭など寄席への出演のほか、自身のイベント「ラクゴ・ラモーン」を開催。バナナサンドとスカジャンと音楽/レコードを愛し、DJとしても活躍中。雑誌『POPEYE』に載るのが夢。「落語はおもしろいだけじゃつまらない」という想いをひっさげて今日も元気に活動中。
HP: https://katsura91.com/
X: https://twitter.com/katsura9_1
instagram: https://www.instagram.com/katsura9_1/


事務局
本屋しゃん(ほんやしゃん)
1987新潟生まれ。朝はバナナ派
「本好きとアート好きと落語好きって、繋がれると思うの」。そんな想いのもと落語会や展覧会や本棚をつくる人。落語とアートの情報サイト「ちんどんやしゃん」運営。2025年より新宿歌舞伎町春画展WAのキュレーション担当。
instagram:https://www.instagram.com/honyashan/
X:https://x.com/honyashan
アートアクセスあだち 音まち千住の縁 仲町の家

市民参加型まちなかアートプロジェクト「音まち千住の縁」が運営する千住の文化サロン「仲町の家」(なかちょうのいえ)は、千住仲町エリアにある戦前に建てられた日本家屋。千住のまちをつくった祖先のひとり、石出掃部介吉胤(いしでかもんのすけよしたね)のご子孫が大切に守ってこられた美しい日本家屋と、緑あふれる庭が広がる情緒深い空間です。ここに集う人々が交流し、新たな活動の種が育つ芸術活動創造拠点としてオープンしています。
仲町の家 HP:https://aaa-senju.com/p/10011
音まち千住の縁 X:https://twitter.com/aaa_senju
仲町の家 instagram : https://www.instagram.com/nakacho_no_ie/
遅四グランプリ
「遅四グランプリ」は2021年に始まった島本了多、三原回、本屋しゃんなどによる、ミニ四駆の遅さを競うレース大会です。自作の遅いミニ四駆を持参すれば誰でも参加ができ、これまで6回の世界大会と多くの地域大会や関連展示などの活動を続けてきました。
「速い(早い)」ことが持て囃される加速主義社会の現代において、競争という資本主義の基本システムを採用しながら「遅い」ことの美学に着目した「遅イズム」を提唱しており、ミニ四駆のレースだけにとどまらず、アートや工芸をはじめとしたあらゆるジャンルの表現・文化・活動への多角的進出を目指しています。
公式instagram: https://www.instagram.com/slow_mini_4wd_gp/


主催:遅四グランプリ実行委員会
※本芸術祭は、「アートアクセスあだち 音まち千住の縁 拠点形成事業 パイロットプログラム」の一環で実施しています。