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\「タゴール・ソングス」@新潟 市民・映画館 シネ・ウインド10/10〜10/23/

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本屋しゃんは、美術館や博物館、展覧会やアートイベントを目的にした旅が好きです。目的を果たした後は、目的なくその土地をブラ〜〜〜っと歩いて迷子になるのが好きです。

今回の旅は、美術館や博物館、展覧会やアートイベントではありません。
映画です。

映画「タゴール・ソングス」を、新潟 市民・映画館「シネ・ウインド」さんで鑑賞したくて、新潟への旅を決めました。旅といっても、新潟はわたしの地元なので帰省でもあります。久しぶりの。


映画はどこで見ても一緒なんじゃないの?
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

よく考えると、わたしも映画を目的に旅をするのははじめてだなと、気づきます。では、なぜ、わざわざ新潟で?


答えは単純で、わたしが新潟市出身で、シネ・ウインドさんが小さい頃から大好きで、実はわたしの父の会社が同館の建築設計を手がけているから。本屋しゃんの個人史にとって、大切な映画館なのです。わたしのミニシアター、単館映画館のはじめての体験も、ここシネ・ウインドです。次はどんな映画を上映してくれるんだろう、どんな映画を選んで見えてくれるんだろうって、いつもワクワクしてました。シネ・ウインドとの出会いをきっかけにいつの間にかシネコンに行くよりミニシアターに行くことが好きになって、今でもそれは変わらずです。

そんな、シネ・ウインドで「タゴール・ソングス」が上映されることが決まったと知り、これは何が何でも見に行かなくてはいけないじゃないか!!!情報を得た瞬間に、旅の予定をたてはじめました。


つまり、大好きな映画館で大好きな映画が上映されるから、旅にでるぞ〜〜〜!!と、あいなったわけです。

わたしは、はじめて「タゴール・ソングス」を鑑賞した時、新潟の強く吹き荒ぶ風がわたしの身体を通り抜けた感覚になりました。


その時の気持ちは、こちらに残しています↓
【本屋しゃんnote】
風がすーっと吹き、詩の葉がわたしのもとへやってきた。
―映画「タゴール・ソングス」
https://note.com/honyashan/n/n8bd79bef2eaf

そして、今回、実際に新潟の映画館で、新潟の風を感じながらタゴール・ソングスを鑑賞できて幸せでした。しかも、シネ・ウインドの名前の由来、コンセプトは、

「シネ・ウインド」のウインドとは映画の『窓』(WINDOW)という意味と、新潟に新しい『風』(WIND)を起こそうという思いが込められています。新潟の地にしっかり根をはり、それでいて外から来る風(映画・演劇・音楽などあらゆる文化)に対して、常に開かれた空間でありたいと考えています。

シネ・ウインド 公式WEBサイトより

と、まさに「風」!だから、この映画館は鑑賞するという言葉より、体験するという言葉がしっくりくる理由はここにあるのかなあと、ふと思いました。




はじめて「タゴール・ソングス」を見た時は、「あなたの風が帆になびいた」が好きだなあ〜と感じたのだけど、今回は「赤土の道」がびしびし心に響きました。

村を旅立ち 赤土の道を進む
私の心が惹かれるほうへ

私の心を呼び寄せる声のほうへ
土埃の中を進んでいく
私の心が魅かれるほうへ

♪赤土の道

大学卒業とともに上京。まさに、心惹かれる道を進むために新潟を離れて、早くも10年が経とうとしているんだとしみじみ。故郷でこの歌を聴くと、期待と不安がごちゃごちゃだった10年前の自分の気持ちがブワっと蘇ってきました。そして、今の私の心はどこを向いているのかな、何に魅かれているのかなって少し立ち止まって考えるきっかけにもなりました。

映画「タゴール・ソングス」は、観る場所と、タイミングによって、不思議とその時々に出会いたい言葉と気づきに出会える映画だなと改めて感動とともに感謝。


映画はどこで見ても同じじゃない?
どうやら違うようです。

相変わらず、シネ・ウインドは映画と新潟を愛するスタッフのみなさまがつくりあげたあったかい空気が漂っていたし、お客さんも熱心で、ここに人が集まって、映画を軸に、たくさんの世界を共有し合っていることに合点がいきました。


シネ・ウインドで、タゴール・ソングスを見ることができて、しあわせでした!

新潟の皆さま、ぜひ〜〜〜。

追伸!!
シネ・ウインドの映画関連の蔵書は素晴らしいラインナップで、とっても丁寧に管理されているから、映画と合わせて本も楽しんでね♪

 

映画情報

タゴール・ソングス
処:新潟・市民映画館 シネ・ウインド
上映期間:2020年10月10日〜10月23日
※詳細は映画館のWEBサイトをご覧くださいhttps://www.cinewind.com/movie/26539/

オンラインブックフェア

映画「タゴール・ソングス」誕生記念
ー 100年後に、この本を心を込めて読む、あなたは誰ですか?

https://note.com/honyashan/n/nf834dcd3044a

※シネ・ウインド 支配人・井上さんにも選書&コメントをいただきました!




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