本屋しゃんがコロナ禍中で、何ができるだろう……と考えてスタートさせたオンラインブックフェア 。
《ONLINEブックフェアとは》
インターネット上で開催するブックフェアです。
オンラインブックフェア ステイトメントより
毎回ひとつ「テーマ」を設定し、老若男女、ご近所さんから著名な方、日本、いや世界中、たまには地球外の生命体も……と、さまざまな方に選書&コメント、そして小文やイラストレーションを寄せていただきます。
選者のみなさまは、随時増えていく予定です。このテーマで、この方に本を選んでほしいなという想いでお声がけさせてていただくことを続け、常に成長するブックフェアを目指しています。「本を選ぶ」ことを軸に、選者のみなさまの言葉や哲学に出会っていただき、オンラインブックフェアの読者のみなさまの好奇心の栄養、アイディアの糧、日々のヒントに繋がる場所にしたいという想いがこめています。
選書いただいた本は、選者の手元にある本の写真も添えて紹介しています。写真からも、選者と選ばれた本の関係性を感じていただけたら嬉しいです。気になる本は、実際に本屋さんに行って手にとっていただけたら、このうえなく幸せです。
このたび、第1弾として開催中のオンラインブックフェア 映画「タゴール・ソングス」誕生記念ー 100年後に、この本を心を込めて読む、あなたは誰ですか?に、新たに、新潟・市民映画館 シネ・ウインドの支配人 井上経久さんに選書&コメントしていただきました!井上さん、ありがとうございます。
シネ・ウインドは、わたしが子どもの頃から大好きな映画館。
映画への愛にあふれているのを小さいながらに感じていた。
どこにもない映画体験をさせてもらった場所。
谷川俊太郎さんの写真映画「ヤーチャイカ」は今でも心に残っているし、「靖国」を見たのもここだ。肩肘張らずに、どっぷり映画に浸ることができる。あたたかい映画館。
映画のラインナップはもちろんだけど、シネ・ウインドの映画の関連書やパンフレットのアーカイブがすごいの!!是非、映画館に行かれる方は、蔵書コーナーもチェックしていただきたいな。
そうそう、なんと!10月10日からシネ・ウインドで「タゴール・ソングス」が上映されます!初日には、佐々木美佳監督の舞台挨拶もありますよ。
わたしは、この映画を見たとき、新潟特有の強い風を感じたの。時代も国も遠い遠い詩人の歌だけど、たくさんたくさん生きる力をもらいました。
新潟のみなさんに、ぜひ、シネ・ウインドで「タゴール・ソングス」をみていただきたいです。
オンラインブックフェア
映画「タゴール・ソングス」誕生記念
100年後に、この本を心を込めて読む、あなたは誰ですか?
本フェアは、映画「タゴール・ソングス」の誕生を記念して開催いたします。100年以上前に生きたインドの詩人 タゴールの言葉が、ベンガルの人々をはじめ、今もなお、多くの人の人生に寄り添い、心に宿っています。それは決して、タゴールが詩聖とされるほどの偉人性に起因するものではないでしょう。タゴールは詩「百年後」の中で、「今から百年後へ向けて 今朝 春の歓びに触れたこと あの花 鳥たちの歌を あの深紅の輝きを 心から あなたに届けられるだろうか」とよみました。100年という歳月は人間にとっては気の遠くなるような時間かもしれません、しかし、一度、春の喜びを言葉に、詩に、本に、芸術にした途端、ひょいとその時間を飛び越えて受け継がれていくのです。
今回は、タゴールの詩「百年後」から着想を得て、「100年後に、この本を心を込めて読む、あなたは誰ですか?」 をテーマに、さまざまな方に選書とコメント、そしてイラストレーションを寄せていただきました。
今を生きる「あなた」にも、この言葉と本と絵が届きますように。
https://note.com/honyashan/n/nf834dcd3044a
新潟・市民映画館 シネ・ウインド
「シネ・ウインド」のウインドとは映画の『窓』(WINDOW)という意味と、新潟に新しい『風』(WIND)を起こそうという思いが込められています。新潟の地にしっかり根をはり、それでいて外から来る風(映画・演劇・音楽などあらゆる文化)に対して、常に開かれた空間でありたいと考えています。
シネ・ウインド 公式WEBサイトより
「タゴール・ソングス」は10月10日〜10月23日まで上映予定。詳細は映画館のWEBサイトをご覧ください。
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