2021年1月5日から千葉市美術館では2021年最初となる展覧会がはじまりました!それに合わせて、本屋しゃんが選書を担当している同館 ミュージアムショップ BATICAでも関連フェアがスタートしました。
田中一村展 ―千葉市美術館収蔵全作品
の関連フェアでは、田中一村の関連書籍はもちろん、一村が50代で移住した奄美に関する本をはじめ、一村の自然観や生き方をさらに深く掘りして考えるきっかけにつながる本を選んでみました。
柳田國男が九州から沖縄・奄美を巡り歩いた際の紀行文『海南小記』(角川書店)、高倉健が自らのさまざまな体験から得たことを子どものために書き記した一冊『南極のペンギン』(集英社)。本書の「奄美の画家と少女」の「画家」は一村のことです。高野秀行さんが未知の動物たちをアジアの辺境の地で探した際の紀行書『アジア未知動物紀行 ベトナム・奄美・アフガニスタン』(講談社)では、奄美を舞台に妖怪「ケンモン」の正体に迫っています。『SAUNTER Magazine VOL.2』では写真家・石川直樹が屋久島〜吐噶喇列島〜奄美群島を巡ります。さらに、奄美を拠点に活動されている絵本作家・ミロコマチコさんの絵本や、ミロコさんが連載「ミロコマチコ奄美大島新聞」をされている「暮らしの手帖」もご用意しました。これらの本が、より一層、田中一村展での好奇心を深めたり広げたりするきっかけとなりますように。
ブラチスラバ世界絵本原画展 こんにちは!チェコとスロバキアの新しい絵本
に関連したフェアでは、2019年「ブラチスラバ世界絵本原画展」の日本代表作家さんたち−荒井良二、きくちちき、さかたきよこ、ザ・キャビンカンパニーなどなど−の絵本をはじめ、チェコの絵本や童話集、チェコの作家カレル・チャペックの関連本などチェコとスロバキアへの興味が深まる本もご用意しました。さらに今、読むと元気が出そうな絵本! そして、これまでもずっと愛され続けており、これからもずっとずっと読み継がれてほしい絵本も集めました。BATICAの奥に「絵本の小部屋」のようにフェアを作ったのですが、絵本がこんなに並ぶだけでも楽しい気持ちになりますね。絵本の力を感じます。だれかのための、自分のための1冊に出会っていただけたら嬉しいです。
早く、のびのびと外出ができる日が戻ることを祈るとともに、難儀な状況の中で「アートと本」がみなさまの心をふっと和らげてくれますように。
展覧会情報
田中一村展 ―千葉市美術館収蔵全作品
会期:2021年1月5日[火] – 2月28日[日]
処:千葉市美術館
※詳細は展覧会公式WEBページをご覧ください。
https://www.ccma-net.jp/exhibitions/special/isson-tanaka/
ブラチスラバ世界絵本原画展 こんにちは!チェコとスロバキアの新しい絵本
会期:2021年1月5日[火] – 2月28日[日]
処:千葉市美術館
※詳細は展覧会公式WEBページをご覧ください。
https://www.ccma-net.jp/exhibitions/special/bratislava-picture-book/