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本屋しゃんの2023年のメモー2月編

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twitterで投稿した内容をほぼそのままに「展覧会」「落語会」「本」の感想を一覧メモとしてまとめています。

2月1日
「大竹伸朗展」@東京国立近代美術館〜2/5。「全景」の時はとにかく量に圧倒…だったが、今回はじっくり章ごとに異なる表現や背景を楽しめた。「すでにそこにあるもの」との共同作業。大竹さんの記憶や体験が走馬灯のように迫ってきた。最後には目眩と何故か寂しさが残った。 https://x.gd/KmNmV


2月4日
「広重おじさん図譜」展@ 太田記念美術館〜3/26。声を出して笑ってしまうほどおじさんたちは愛嬌たっぷり。表情の豊かさから広重は普段から人の観察を楽しんでいたんだろうなと想像。本テーマでフィーチャーされなければ見逃すであろう人達を虫眼鏡で覗けたようで嬉しかった。https://x.gd/lsMiE

牛木匡憲個展「VISITORS 代官山 EXHIBITION」@ 代官山蔦屋書店〜2/13。キャンバスでVISITORSに出会うことで牛木さんの筆致を垣間見ることができて新鮮(VISITORSの感触)。様々な大きさで見れるのも展示ならでは。期待を裏切らず今回も良い意味でイラッとさせてくれて感謝。https://x.gd/m5hAk

牛木匡憲さん『VISITORS, VISITORS.』(aptp books)。『VISITORS.』に続きピンクが象徴的だけど、使い方が前回とは異なりピリッとスパイシー。太めの帯が顔を隠しててシークレット感あるのも楽しい。嬉しいな、4年ぶりの日本での新作品集。

2月5日
鈴本演芸場夜の部2023年2月上席夜の部 鈴々舎馬るこ師匠主任公演〜2/10。 仕事帰りにぶらりとお邪魔。前座の小じかさん、そしてあお馬さんからトリの馬るこ師匠まで素敵な流れで気持ちよく楽しませていただきました。 いぼめい時間でしたhttp://rakugo.or.jp/2023-2kami-yoru.html…

2月6日
『VISITORS, VISITORS.』刊行記念の牛木匡憲さん+水野健一郎さんのトークにお越しいただき&ご視聴いただきありがとうございました。牛木さんの個展は2/13まで代官山 蔦屋書店さんで開催。そして、これからもあなたのInstagramに突然訪問するVISITORSをお楽しみに。peace. https://store.tsite.jp/daikanyama/event/art/31188-1720110115.html…

2月10日
死後くん個展「内なる恵方」@ NEW PURE +〜2/12。せやせや、わたしの内には鬼もいるし福もいる。魑魅魍魎や。言葉にできない内なる世界を死後くんの描くキャラクターが物語ってくれる。落語とも呼応するかもねってオーナーとのお話が最高に楽しかった。圧倒的福な展覧会ぜひ。https://newpureplus.com/15700

2月11日
Osaka Directory 3|遠藤薫さん@ 大阪中之島美術館〜2/26。糸芭蕉(バナナ!)で作られた船の帆。ずっと見たかったんだ。嬉しい。遠藤さん自ら繊維を取り出し、芭蕉布を織り上げ、帆に仕立てた!そして丸木舟。小さき個人の営みと歴史の連なり。映画『丸木舟とUFO 』も楽しみ。https://nakka-art.jp/exhibition-post/osaka-directory-dir3/…


石毛健太+やんツー「エッセンシャル・クリティカル・インフラストラクチャ」展@ 大阪関西国際芸術祭2023〜2/13。非常階段で見る搬送記録は自身の体の移動と疲労感が重なり物流を肉体的に捉えられた。屋上で水を俯瞰しながら「作品に海を見せる」の視線の先を妄想していた。四方幸子さんキュレーション。

mameさん初作品集『愛してるっていってよね』刊行記念展@シカク〜2/26。 mameさんが描く女の子とそこにそっと添えられた言葉に触れると「不完全こそおもしろいし、楽しいな」という気持ちになれる。髪の毛の艶が好きだっ。愛し、愛され明日も生きましょう。 http://uguilab.com/exhibition/202301/…

『mame作品集 愛してるっていってよね』(翔泳社)。この本を手に取ると感情が豊かになるし、世界の小きものが鮮明に見える目になれちゃう一冊だと思う。もちろんきゅんきゅんもしちゃう。メイキングやラフスケッチも掲載され、絵を描く人ではない私でも舞台裏を覗くのは楽しいし勉強になる。推しっ。


伊藤ゲン展@大阪心斎橋オーパ5階〜2/28。食パン、ショートケイキ、たい焼き……忠実に描かれた画から、その背後にある生活の音とか匂いとか、微かに生活する切なさと愛おしさが迫ってきた。にゃんと、同郷なのも嬉しかった。新潟。笹団子!!

silsilさん@ PARCO Wall Gallery SHINSAIBASHI/心斎橋PARCO~3/21。行き交う人々にそっと視線を向けるキャンバスの中の女性の目からは、さまざ感情が読み取ることができるけど、一番は、誰でもないわたしの人生、という強さを感じた。そして相変わらず元気なピンク。嬉。 https://shinsaibashi.parco.jp/page/parcowallgallery/…


 

2月12日
「甲斐荘楠音の全貌」展@京都国立近代美術館〜4/9。甲斐荘楠音氏、好きなの。体温と匂いが立ちこめる展覧会だった。《畜生塚》の衝撃は藤田の《構図》や《争闘》を見た時と近く立尽くした。甲斐荘のスクラップブックは初見で嬉しく、MOMATでの大竹伸朗展と呼応した気がした。https://kainosho.exhn.jp

「甲斐荘楠音の全貌」展図録。 自立する図録、久しぶりに買った。 スクラップブックも映画との関係も、スケッチ群も……とても貴重な資料としての一冊であると思ふ。 表紙が《春》なのが良い。とても色っぽいし、春色が優しくて、女性の肌香の柔らかすら伝わってくる。

「リュイユ―フィンランドのテキスタイル:トゥオマス・ソパネン・コレクション」@京都国立国際美術館〜4/16。水彩のデザイン画が元になっている織物。こんなに織物で豊かに色の重なりや溶け合いを表現できるのかと感動。これが生活にあったら宇宙を漂う感覚になりそう。https://bit.ly/3HQRBtP

中桐聡美さん個展「水を切って」@ KUNST ARZT〜2/12。同じ版のシルクスクリーンをカッターナイフで切り、掘り水面の輝きや流れを描く。傷をつけるという引き算の作業で形作る。マイナスとプラスと創造。この世界の内側にある美しさを掘り起こしたみたいだった。http://kunstarzt.com

努力クラブ「世界対僕」千秋楽。自分のことすらわからんもん。他人の、世界の内側はもっとわからん。だから世界対私でありながら、私ラブ世界、私ラブあなたのミルフィーユ。ゆゆゆ。そんな毎日。ごめんね、そんな台詞言わせて。そんな台詞言わせてほしいって時もある。海行きたい。とても楽しかった。

2月13日
PURPLE@京都・二条へ。写真を土台に本も展示も様々なジャンルを紹介してる。『猫楠』もあった。写真だけでは視野が狭くなってしまうから、写真をもっと楽しむためにも……とのこと。とてもよくわかる。好きを深めるには、実はいろんな目や感覚を持つことが大切だと思う。https://purple-purple.com/about/

鈴木理策、鷹野隆大、松江泰治、倉石信乃、清水穣『写真分離派宣言』(青幻舎)。ずっと欲しいなと思っていたのに何故か手に入れていなかった本。今日、ここ「PURPLE」で買わなくちゃと思った。本との出会い方、迎え方。

2月15日
いつの間に8巻出てたの、ということでバイクこぎながら『九龍ジェネリックロマンス』読書。大きめの眼鏡でショートカットでチャイナ服……鯨井姐のスタイル好き。

2月17日
商店建築増刊号『Innovative Office Art』。アートエージェンシーTokyoDexさんによるオフィス・アートの特集。そうなの!エリカ・ワードさんのお仕事&コメントが紹介されています。しかも裏表紙もエリカさんの作品。嬉しい&尊敬。彼女の作品に包まれるオフィスはアイデアがガンガン生まれそうだな。

2月18日
EASTEAST_東京に来てまずはじめにしたことはビールを飲みながらの雑談。では、出陣。人がたくさんの中、自由に闊歩して、自由に話して、自由に感じて……この感覚久しぶり、数年ぶりな気がした。

水野健一郎さん@ EASTEAST_。 とあるセルから次のセルに移行する瞬間の動きを捉えたかのような重なり方がおもしろい。近づいて見ると…線のジャギーとその中身が丹念に描き塗られていてゾクゾクした。「設定資料集」は相変わらず大好き。CALM & PUNK GALLERYさんブース。ぜひ。https://easteast.org/2023/

高田光さんの作品@ EASTEAST_東京 暗号解読のドキドキと、それぞれの自転車の鍵の哀愁と、鍵が忘却から救出された感が好き。 https://easteast.org/2023/exhibitors/artists/632/…

2月19日
Houxo Queさん@恵比寿映像祭2023。 ディスプレイを突き破り、壁や床をも貫くパイプ。今日も良いぶっささりだった。嬉。グリッチな画面を目に焼き付けて外に出たら、外の世界も点滅してジャギジャギに見えた。この世界のシステムのグリッチが浮かび上がったみたいだった。https://yebizo.com〜2/19

2月21日
ロラン・バルト『明るい部屋』(みすず書房)。 学生ぶりにページを開いたかもしれない。写真と落語について考えようと思って読み返している。うまく考察できるか知らんけどどど。

2月23日
TRiP再演満席!

2月24日
諏訪敦さん「眼窩裏の火事」@府中市美術館。こんなに対象に深く入込み、逆に自分の網膜に突き刺さってくる「見る」が今までにあっただろうか。目に見えないものも含めて。私ももっとこの世界をよく見つめたい。ノイズがなく作品に集中できるキュレーションも良かった。https://00m.in/pMf4U 〜2/26

「静物画について」。諏訪さんの閃輝暗点の症状も描かれている。 夫teshは脳梗塞で左半分が見えない。私は諏訪さんや夫の眼になれない。普段皆が同じ景色を見てると勘違いしちゃうけど私の見え方は私だけ彼の見え方は彼だけ。普通や同じはない。だから描くことや言葉にすることが大切なんだって思った。

2月25日
やんツーさん個展「機械の無意識、演算の外側」@ NADiff a/p/a/r/t。過去に作ったドローイングマシンで出来た絵を破壊し再構成。破壊と創造と継続、ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァの3神を思い出した。言語化前のフィジカルで直感的破壊のバキバキは気持ちよかった。 http://nadiff.com/?p=29932 〜3/19。

やんツーさん+小田原のどかさんのトーク@ NADiff a/p/a/r/t。彫刻とメディアアートの連なりの考察は私にとってはじめてで刺激的だった。Jack Burnhamの著書を着火点に進むお話はお二人の本の読み方をも学べた。飽き(と言っていいのか)、破壊、継続、そして公共が特に心に残った言葉。楽しかったー

2月26日
羽光師匠独演会@ chaabee。「私小説落語~胸の痛み編 」のネタおろし。人生は変転していくからハクナマタタさ。師匠の会は全体を貫くメッセージ性があるから一冊の本みたい。皆で共有した朝の時間嬉しかった。あ、トーク時にうまく答えられなかったのでここで。感度最高です。

メッセージといえば…笑福亭羽光師匠が新宿末廣亭の主任興行への想いを綴ったメッセージが素敵なのでぜひ読んでいただきたい。 「この場所は、観客の想像力を増幅させる力を持っている。 ー中略ー 来てくださったお客様を異空間への旅にいざないたい(師匠のWEBから引用)」 https://syoufukuteiukou.com



宇都宮なおさん個展「うまく泳げない夢」@亀戸アートセンター。鉛筆の筆致や光具合に出会えるのは現場に行く醍醐味。奇妙で不穏だけど血が通った世界。感動。ポツネンとしたフラフープが好き。私の中のポッカリ空いた穴みたいだし、どこかにワープもできちゃいそう。https://is.gd/KpDKpc 〜2/26。

2月27日
ホンジュラスからポストカードが届いた。旅先からいつも手紙を送ってくれる彼。ありがとうのメッセージを送ると「え、それ、去年の8月に送ったやつ!!!」とのこと。遠路はるばる日本に、我が家ににたどり着いてくれてありがとう。

ジョ・ヒンさん初個展「亀の図」@shoko幼少期に出会った一匹の亀をきっかけにに「亀」に魅了されていったという。百鬼夜行から着想を得た「百亀図」は、亀の怪獣っぽい、異星人っぽいかっこよさをよく惹き出していた。好きの視線は深くて良い!https://00m.in/oIloT 〜2/27。

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