BLOG bookshoptraveller NEWS STORE

祝移転☆本屋のアンテナショップ「BOOKSHOP TRAVELLER」祖師ヶ谷大蔵・ウルトラマン商店街へ!シュワッチ!

投稿日:

BOOKSHOP TRAVELLER(BST)のひと棚を借りて小さな小さな本屋さん「本屋しゃんの本屋さん」をはじめたのは2019年のこと。
BSTが下北沢のAnthrop Cafe内にあったころです。

書店&図書館勤務を経て在野で活動をしはじめたけど、なんだか寂しい。
何が寂しいって、至極単純で、本がまわりに無いこと、本を毎日触ることができないこと、棚を耕せないこと。想像以上に寂しかったのです。

そんな時に出会ったのが、本屋のアンテナショップ「BOOKSHOP TRAVELLER」のひと箱店主制度でした。
誰でも「ひと箱」の本屋さんの店主になることができる。実店舗がある人はもちろん、イベント出店を中心にしている無店舗書店、インターネット書店、さらに作家、zine/リトルプレスの著者、出版社、ブックカバー作家など本に関わるすべての人を広義に「本屋」と捉える、店主・和氣さんの考え方に共鳴しました。すぐに和氣さんいコンタクトをとり、お店に伺うことに。書店・図書館をやめたわたしは一気に無力になってしまったような気持ちにも襲われたのですが、和氣さんは、わたしのことも「本屋」としてあたたかく迎えてくれました。

すぐに「ひと箱」をお借りすることを決めて、「本好きにもアート好きにも突き刺さる本」をコンセプトに「本屋しゃんの本屋さん」の運営をはじめ、牛木匡憲さんの似顔絵会、南方熊楠に関するトーク、下北沢・北澤ビル3Fに移転後には『tattva』創刊ブックフェアや秋山あいさんの個展など、本を販売するだけでなく、いろいろな企画を開催させていただきました。和氣さんと一緒にネットラジオでお話したりもしたなあ。

「本好きとアート好き(今はここに落語が加わっているけれど)」をつなげたいという想い。
書店勤務時代には、その想いを土台に、トークイベントやレクチャー、ワークショップ、上映会などなどいろんなイベントを仕掛けて開催してきて、人・文化が集まる場所、つながる場所を作ることの必要性と大切さ、
そして個人的にこの仕事が好き!と思っていました。今は一か所のみだけど、在野になってみろんな場所と人をつなげたい!と決めて「本屋しゃん」と名乗りはじめたのです(それとほぼ同時にコロナ禍に見舞われたのですが…)。

そしてもうひとつ。在野になっても、イベントだけでなく、「本」を介して、本好きとアート好きをつなげることも続けていきたいと思っていました。書店員時代は一般流通していないZINEや展覧会の図録のバイヤーもしていたのですが、そこで出会った本たちは、心底おすすめしたい! 知ってほしい! と思うものばかり。だから、書店をやめてもその魅力を発信し続けたいと考えていました。

この二つの想いを、BSTではたくさん形にすることができて、ありがとうが溢れているわけなのですが……
そんなBOOKSHOP TRAVELLERが、2023年4月に下北沢から祖師ヶ谷大蔵・ウルトラマン商店街に移転しました!!
5軒長屋のひとつ、二階建ての店舗です。和氣さんを筆頭に棚主のみなさんで力をわせてリノベ、そして下北沢からの在庫移動などをする、BSTのチーム力を発揮した移転です(本屋しゃんは微塵も手伝えていません;;)。

大きなガラス張りから店舗の中が見え、本屋さんの世界と町が地続きのように溶け合って見えます。
中に入ると、たくさんの「ひと箱本屋」さんがようこそ~と迎えてくれます。ひと箱ずつ、コンセプトや扱っている本の種類が異なるので、まさに「トラベラー」になった気分で、いろいろな本屋さんを旅できます。最近は棚貸形態の本屋さんが増えてきているように感じますが、BSTに軒を連ねる本屋さんの個性豊かさにはひときわ驚かされます。一癖も二癖もある。そして、棚主のみなさま、本と本屋さんへの愛が深い。場所は変わっても、BSTに関わっている人のおもしろさは健在、いやむしろお店に呼応してパワーアップしているかも。

二階はギャラリースペース。なんとテラスもあって、爽やかな風が入りこんで、とても気持ちがいいです。

引き続き「本屋しゃんの本屋さん」も、新生BSTで、「本好きとアート好きと落語好き」が楽しめる本やイベントを展開させていただき、みんなの「好き」がつながるきっかけを作っていきたいなと思います。

BSTが位置するウルトラマン商店街には素敵なお店がたくさんあるので、ぜひ、祖師ヶ谷大蔵ごとたのしんでください~い。


では、シュワッチ!

BOOKSHOP TRAVELLER

世田谷区祖師谷1-9-14

月・木~日 12時-19時
https://traveller.bookshop-lover.com

BOOKSHOP RADIO

【関連情報】BOOKSHOP TRAVELLER落語会

本好きによる本好きのための、SF好きによるSF好きのための落語会です。
本好きなみなさま、SF好きなみなさま、落語好きなみなさま、ぜひSFの世界を一緒に旅しましょう!

BOOKSHOP TRAVELLER落語会
笑福亭羽光  「SFトラベラー」

開催日:2023年6月16日(金)
時間:19:45開場、20:00開演
会場:BOOKSHOP TRAVELLER

参加費:2500円(税込) ※事前予約制


-BLOG, bookshoptraveller, NEWS, STORE
-, , ,

執筆者:

関連記事

\本屋しゃんおすすめ展覧会:康夏奈展「森のいろ、海のいろ」@稲村ヶ崎・SIMPLE HOUSE〜11月29日/

稲村ヶ崎の駅に降りると、すがすがしい空が広がっていた。少し歩くと、道路の向こう側に海がひょっこり顔を出す。空と海の境目がわかならいくらい、それらは溶け合って、ああ、ここは地球だなあと、ふと思い出したよ …

映画「タゴール・ソングス」誕生記念ー 100年後に、この本を心を込めて読む、あなたは誰ですか?

\新しい選者紹介 コムアイさん/オンラインブックフェア 映画「タゴール・ソングス」誕生記念−100年後に、この本を心を込めて読む、あなたは誰ですか?

オンラインブックフェア とは、毎回ひとつ「テーマ」を設定し、老若男女、ご近所さんから著名な方、日本、いや世界中、たまには地球外の生命体も……と、さまざまな方に選書&コメント、そして小文やイラス …

björk orchestralー2023.03.20@東京ガーデンシアター

「20回以上日本に来ているけれど、桜の季節に来たのははじめてなの」björk は無邪気に、そして嬉しそうに話してくれた。 一生のうちに一度、たった一度だけでも、彼女の声に包まれたいと夢見ていた。bjö …

笑福亭羽光 末廣亭初主任興行ー末廣亭 3月下席 夜の部 7日目「私小説落語ーお笑い編」ー2023.03.21~03.30

笑福亭羽光師匠の末廣亭初主任興行7日目。「私小説落語―お笑い編」に触れ、末廣亭の外に出る。雨は落ち着き、しっとりとしたなめらかな夜。「何度聴いても泣きそうになっちゃうな」街の賑やかさが、より一層、そん …

天狼院書店 メディアグランプリ 結婚を楽しみたいなら、どこでもドアを開けてみて

\天狼院書店 メディアグランプリ掲載/

天狼院書店 メディアグランプリに記事を掲載していただきました。遠距離恋愛、年の差恋愛、そして結婚のお話。 記事はコチラ:結婚を楽しみたいなら、どこでもドアを開けてみて