TRiPの人たちーあお馬・晃・本屋しゃん 企画記事 落語会

TRiPの人たちー本屋しゃん#04
屋号「本屋しゃん」 について

投稿日:2023-06-23 更新日:

「次のTRiPはいつですか~」というお声をよくいただき、「ああ、楽しみにしていただいているんだなあ」と幸せをかみしめるとともに、次回に向けてもバッキバキに気合入れていくぞ~燃えております。次回は秋頃を予定しています。詳細は、また改めてご案内しますね。楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。

あお馬さんがご自身の定紋 「丸に二つ鈴」を紹介してくれたので、今日は、わたしも屋号「本屋しゃん」についてお話します。

わたしは、在野でがんばるぞ!と宣言するまでは、本屋さんで計10年程勤めていました(本屋さんを辞めてから図書館で広報の仕事もしていました)。本が大好きなので、物理的に本に囲まれて働くことができるのがとても幸せだったのですが、わたしの主な仕事は「イベントの企画」。一番大好きな仕事も「イベントの企画」。アートが大好きなこともあり、展覧会の開催記念トークや美術書の刊行記念トークをはじめ、アーティストや学芸員、ギャラリストやコレクター、美術批評家や美術史家、絵画修復保存家……アートに関わる様々な方のトークやレクチャー、ワークショップを企画していました。その頃から、落語×浮世絵の「TRiP」のように、アート×〇〇のようにジャンルを越えた、「つなぐ」企画を心掛けていました。その後、日本美術(縄文~現代)の棚を任され、展覧会図録やZINEのバイヤーもするようになりましたが、それでもやはり軸はイベントの企画。だから、本屋さんで働いているけれど、「わたし、本屋さんです!」って言えない自分がいました。働いている場所は本屋さんだけど、果たしてわたしは本屋さんなのか? と、わたしの肩書は何だろう? と悩んでいました。

ある日、勤め先の本屋さんで、キャラクターデザイナーでアーティストの牛木匡憲さんの似顔絵会を企画し、開催している最中、「中村さんって本屋さんが天職ですよね~」と牛木さんが声をかけてくださったのですが、その時に「中村さんって、本屋しゃんが天職ですよね~」と噛んだのです(笑)

その一言でわたしの悩みがはれました。「本屋しゃん」。本屋さんだけど本屋さんじゃない、しかも噛んでる感じがかわいい! わたしの肩書はこれだ! と。すかさず牛木さんに「本屋しゃんください!」と屋号にする許可をいただき、いざ、在野に身を放り出す時には、本屋しゃんのロゴと似顔絵を描いていただきました。イラっとするぶりっ子がテーマの似顔絵です(笑)。眼鏡は大好きなピンク色。ちなみに、本屋しゃんの名刺は、牛木さんの作品集『VISITORS.』を手掛けられた宮添浩司さんにデザインしていただきました。かわいい大きさとツヤッとした質感がお気に入りです。嬉。

本屋しゃんを名乗ってから、4年。じわじわと本屋しゃんも定着しつつあるのかなと感じつつ、みなさんに、本屋しゃんと呼んでいただけることが嬉しいです。ぜひ、TRiPでお会いした際には、お気軽にお声がけくださいませ~。

以上、「本屋しゃん」という屋号の誕生のお話でした。


(文・本屋しゃん)

【プロフィール】
本屋しゃん(ほんやしゃん)

「本好きとアート好きと落語好きって繋がれると思うの」。そんな想いのもと、さまざまな文化や人や好きという気持ちを「つなぐ」企画を。展覧会/ブックフェア/落語会企画、執筆等。ジャンルを越えて奮闘中。新潟出身、北千住住。バナナ、日本酒が好き。

twitter: https://twitter.com/honyashan
instagram: https://www.instagram.com/honyashan/

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【TRiPの人たちとは】

「TRiP」は、柳家あお馬(落語家)、渡邉晃(太田記念美術館 学芸員)、本屋しゃんの3人が作る「落語と浮世絵が出会う落語会」の名前であり、チーム名です。それぞれ活動するフィールドは違えど、「落語と浮世絵」をジャンルを横断することでもっと楽しんでほしい! そして、双方の魅力を広げたい! という想いのもとチームを結成しました。「TRiPの人たち」では、あお馬、晃、本屋しゃんが一体どんな人なのか、普段はどんなことをしているのかなど、メンバー三人のそれぞれの活動やなんでもない日常をお届けしていきます。TRiPをもっと楽しんでいただくための、ふりかけのような、そんなブログです。

【これまでのTRiP】

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