今日は、あお馬さんのブログ「二人の『あおば』」への返答歌のようなお話を。
2024年に入ってから、愛知とご縁があり、たびたび出かけていました。
愛知は今まで未踏の地。蒲郡、豊橋、名古屋…きしめんにひつまぶしにちくわにピレーネ。仕事しつつ、はじめましての土地をあれこれと堪能していると、あお馬さんから「TRiPの人たち」の新しい記事を書いたよ~と連絡が。早速、嬉々として読んでみると、なんと名古屋のお話ではありませんか。名古屋公演の後に熱田神宮まで足を延ばしたとのこと。
あお馬さんの文章を読んで、俄然、わたしも熱田神宮に行かなくては! という気持ちがわきおこり、仕事終わりに行ってみることにしました。昼間にはなかなか行くタイミングがなかったので、夜も参拝ができることに感謝。
熱田神宮の入口に到着。
杜に近づくだけで、心がすっくとまっすぐに伸びたような心持になったのですが…。
結構暗い! 正直、ちょっと怖い。わたし以外誰もいないし…。
ドキドキしながら鳥居をくぐると、参道には灯篭がリズミカルに配されて、行くべき方向をぽわんぽわんと灯してくれていました。千住の地口行灯のようでちょっと嬉しい。
歩みを進めると御神木である大きな楠がありました。わたしは、南方熊楠が好きで…きっと、だからでしょう、楠の木に惹かれます。熱田神宮の大楠はそれはそれは立派で、真っ暗闇にライトアップされて浮かび上がる姿は神秘的。幹にびっしり生えた苔や地衣類のようなものたちが妙に美しく見えます。
と、大楠にうっとりしていると、後ろからザッザッという足音が……。ドキドキドキドキと心臓が高鳴ります…。やっぱり怖い。しかし、その足音の主がわたしと同じく、夜中に参拝に来た同志の者であるとわかると、怖さはやわらぎます。てか、わたしはどんだけビビりなんだ!
水舎で手を清め、いざ本宮へ。
夜の本宮は妖しく夜光に照らされて、えも言えぬ美しさ。
心の琴線がピンと張りつめて動けなくなるようでした。
空気が一段と澄んだようで、奥へ奥へと吸い込まれていきそうな没入感に襲われました。
参拝を終えて、帰路につくころには、来てよかったなあという気持ちに包まれました。
ドキドキしすぎたけれど、夜の参拝はとても素敵な体験でした。
夜の熱田神宮、おすすめです!
(文・本屋しゃん)
追伸
最後にご案内をさせてください。
次回のTRiPは「2024年11月16日(土)」に決まりました! テーマなど詳細は改めてご案内します。次回で5回目を迎えます。これもひとえに、応援してくださるみなさまのおかげです。ありがとうございます!
そして、わたしを熱田神宮に行こう! という気持ちにさせてくれた あお馬さんの会「柳家あお馬の落語会」が7月10日に東中野のポレポレ坐開催されます。とてもステキな空間で、あお馬さんの落語に没頭できること間違いなし。こちらもぜひチェックしてください~。
【プロフィール】
本屋しゃん(ほんやしゃん)
「本好きとアート好きと落語好きって繋がれると思うの」。そんな想いのもと、さまざまな文化や人や好きという気持ちを「つなぐ」企画を。展覧会/ブックフェア/落語会企画、執筆等。ジャンルを越えて奮闘中。新潟出身、北千住住。バナナ、日本酒が好き。
twitter: https://twitter.com/honyashan
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【TRiPの人たちとは】
「TRiP」は、柳家あお馬(落語家)、渡邉晃(太田記念美術館 学芸員)、本屋しゃんの3人が作る「落語と浮世絵が出会う落語会」の名前であり、チーム名です。それぞれ活動するフィールドは違えど、「落語と浮世絵」をジャンルを横断することでもっと楽しんでほしい! そして、双方の魅力を広げたい! という想いのもとチームを結成しました。「TRiPの人たち」では、あお馬、晃、本屋しゃんが一体どんな人なのか、普段はどんなことをしているのかなど、メンバー三人のそれぞれの活動やなんでもない日常をお届けしていきます。TRiPをもっと楽しんでいただくための、ふりかけのような、そんなブログです。
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