日本で唯一の演芸専門誌『東京かわら版』2023年1月 新春特大号の「かわら版いろはにほへと」の演芸BOOKコーナーにて、拙書『笑福亭羽光 越後道中記』をご紹介いただきました。錚々たる演芸書籍とともに掲載いただき恐縮かつ光栄です。
『東京かわら版』に出会ったのは書店員時代。元歌舞伎役者という経歴の同僚に教えてもらいました。ほほう、演芸に特化した月刊誌とはおもしろいし大切だなと、毎月納品される度にページをめくっていました。ハンディサイズでかわいいし、持ち運びにぴったり。当時、わたしはアート担当。縄文時代から現代アートまで、主に日本美術に関する書籍の棚を日々編集、耕し、イベントをしかけていました。本とアートはきっとさまざまな文化の入り口につながっているから、それらを軸にジャンルの垣根を越えて、いろいろな文化や人をつなげたいという想いは当時からずっと持っていました。落語もそのうちのひとつでしたが、仕事上、時間があれば美術館やギャラリーに行くことが優先され、寄席に足を運んだりはしていませんでした。だから『東京かわら版』さんの納品日に、書店員の特権とでも言いましょうか、どんな特集が組まれているか、どんな落語家さんが注目されているのかなどをチェックすることが貴重な情報源であり、楽しみでもありました。それが、ある日を境に落語が大好きになり、今では落語会を企画主催し、自身が主催した落語会情報を『東京かわら版』さんに掲載いただくようになり……なんと、まあ、自分でも驚きです。
そして、まさか自分が書き、作ったZINE『笑福亭羽光 越後道中記』をご紹介いただける日がやってくるとは、ますます驚くとともに、至極光栄です。的確にビシッと本書の軸に添った紹介文はとても学ばせていただきました。ささやかかもしれないけれど、わたしの視点でこれからも落語の魅力を発信したい!と背筋が伸びるきっかけにもなりました。多謝。
「本好きな人とアート好きな人はきっとつながれると思う」という想いを軸に活動をしてきましたが、2022年は落語会の主催を通じて「本好きな人とアート好きな人と落語好きな人はきっとつながれると思う」と確信でき、新たにわたしの軸に落語が追加されました。
2023年も本のために、アートのために、落語のために、文化のために、支えてくれるみなさまのために歩いていこうと思います。
ぜひ、『東京かわら版』2023年1月 新春特大号最をお近くの本屋さんや東京かわら版さんのECでお迎えください^^
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【落語旅ルポルタージュZINE】笑福亭羽光 越後道中記/本屋しゃん
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