ごきげんよう。
秋が深まりつつある今日この頃、いかがお過ごしですか。
ついこの間まで、生足を出してきていたワンピース。今日はワンピースの下にレギンスを下に履いてお出かけしました。それでもなんだか寒かったな。
ところで、みなさんは、作品を購入したことがありますか。
いわゆる、アート作品です。
本屋しゃんは、まだまだですが、いくつかきゅんきゅん!!きた作品をいくつか購入しています。ちっちゃなちっちゃな本屋しゃんコレクションです。部屋にいい感じにお迎えできているかというと「?」ですが、恋して購入した作品が部屋にあると、やっぱり良い空気が漂います。そして、作品からアーティストのみなさんの気迫が伝わってくるのか、仕事が捗ります。わたしもがんばるもん!って。
わたしの話はさておいて、現代アートマーケットを拡大することを目的とした、アートコレクターの集団があります。その名も「ワンピース倶楽部」。最低1年に1作品(ワンピース)を購入する事を決意している人たちの集まりだそうで、いやはやアートへの愛が渦巻いています!
そんな、第13期ワンピース倶楽部 メンバーさんがこの1年で購入した作品の展覧会が3331 アーツ千代田で開催されていたので、お邪魔してきました。
想像以上の展示数と、豊かな作品群。
誰かが、ときめいて買った作品が、しかもここ1年に購入されたという、なんだか愛情ホヤホヤ感をまとった作品が並んでいると思うと、幸せだった。
おもしろいのは、各作品のキャプションに「なぜ、買ったのか」と理由が記されていること。「かわいかったから」や、かっこよさ、心地良さに惹かれたり、コンセプチュアルな買い方をされていたり、作家さんと長年のおつきあいだったりとほんとーーーにさまざまでおもしろかった。いろんな理由で、作品は求められているんだなって合点がいきます。買い物の過程、コレクションの軌跡。これを知ることができる機会ってなかなかないですよね。
展示を拝見していると、わたしも「あ、これ、いいな」という作品にも出会ったわけですが、すでに、それは誰かの所有物。ちょっと悔しくて、きゅんってなった。
最後に、ワンピース倶楽部のルールをご紹介したい。
【三つのルール】
1、ワンピース倶楽部の会員は、一年間に最低一作品、現存するプロの作家の作品を購入します。
2、ワンピース倶楽部の会員は、自分のお気に入りの作品を見つけるために、ギャラリー巡りや、美術館巡りなど、審美眼を高めるための努力を惜しみません。
3、ワンピース倶楽部の会員は、各年度の終了したところで開催される展覧会で、各自の購入作品を発表します。
ワンピース倶楽部 公式サイトより
ん〜、本屋しゃんも審美眼を高める努力を惜しまないようにがんばろう。
という気持ちを胸に、この後、太田記念美術館に向かいました。
展覧会情報
ワンピース倶楽部 VOL.13
「はじめてかもしれない」
会期:9月25日〜9月27日
処:3331 アーツ千代田 1Fメインギャラリ、1F コミュニティスペース
※詳細は展覧会WEBページをご覧ください
https://www.3331.jp/schedule/005233.html
岡本光博さんについて
1968年京都生まれ。1994年滋賀大学大学院教育学修了。1994-96年アート・スチューデンツ・リーグ・オブ・ニューヨーク(USA)に在籍、1997~1999年CCA北九州にて研究と制作を行う。2001年からドイツでのレジデンスを中心に活動(インド、スペイン、ほか)。2004-06年台湾・沖縄を拠点に活動。2007年からは京都を拠点に作家活動とともに京都市内にギャラリー「KUNST ARZT」(2012年から)を運営。
国内外の多くの展覧会に参加。青森県立美術館「化け物」2015、ZKM(ドイツ) 「Thermocline of Art」 2007、滋賀県立近代美術館「コピーの時代」2004などでの美術館での展示のほか、企画に関った展覧会として、KUNST ARZT「ディズニー美術」2015、「モノグラム美術」2014、神戸ファッション美術館「ファッション綺譚」2010、プルショー城(ドイツ)+京都芸術センター他「Simple Beads and Cultured Seeds」2002など。