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\本屋しゃんおすすめ展覧会:「第三回 日本画恐竜展」~2021年11月9日@池袋・ギャラリー路草/

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無性にインプットをしまくりたい時期がやってくる。今がその時期だなと感じている。
わたしはいわゆる大量生産をすることが苦手で、ひとつの企画にぐっと集中して走りたいなと思っている。今は、次の走りのために、企画を練りながら、いろんな方の創造力に触れることで自分の心身の力と思考力を高めたい。

この日は、朝から ドゥニ・ヴィルヌーヴ 監督の映画「DUNE/デューン 砂の惑星」を鑑賞。デヴィッド・リンチが撮ったものも見ていたし、「ホドロフスキーのDUNE」も見ていたけれど、全くと言っていいほどストーリーを覚えていなかった。案の定、映画冒頭から人物相関図を頭の中でうまく描けず混乱してしまったけど、始終、画が美しくうっとりしてた。ただね、まだ尾てい骨が折れているので、ずっと椅子に座っているのが辛くて、そわそわしてしまっていた。ごめんなさい。ちなみに、 ドゥニ・ヴィルヌーヴ 監督の作品では「メッセージ」が好き。メッセージでは、霧が美しく妖艶だったけど、その流れで今回の砂も色っぽかったな。

エンドロールが終わるとともに、尾てい骨をいたわりながらそっと椅子から立ち上がり背伸びをする。さわやかな気持ちで見終わることができたけど、やはり、骨が痛み集中力は半減していただろうな。早く、くっついてね、骨。

それから恒例の最寄り駅からは電車に乗らず、数駅分歩いてから次の目的地に行くべく電車の乗り込んだ。
歩くと骨の痛さはまぎれる。

到着したのは池袋。
ギャラリー路草さんで開催中の「第三回 日本画恐竜展」を拝見したかったの。
第一回、二回はまんまと見逃している。残念。本展は、タイトルの通り、日本画を中心に、「恐竜」がテーマの作品を集めて展示する企画。小さいころの夢が「ピカソ」とならんで「恐竜博士」だったわたしは、まあ、そうです、恐竜が好きです。夏休みの自由研究で、恐竜図鑑とか作ったな。恐竜に和も洋もないんだろうけど、恐竜と日本画というのがうまく結びつかなくて、ぜひ、この目で目撃したいと好奇心が掻き立てられ、いざ、池袋へ! となりました。

一歩会場に足を踏み入れると、恐竜! 恐竜! 恐竜! です。こんなにたくさん「恐竜」をテーマに作品を作っているアーティストさんがいるんだと、まずは驚く。

屏風に恐竜の骨?!不思議に銀地に恐竜が美しくはえている。九相図すら彷彿させられる。

会場を進むと、水島篤さんの作品《邂逅》にドキッと足を止める。

雲間からぐわっと現れる恐竜の様子は北斎の赤富士を彷彿した。恐竜と山。人智が及ばない対象として呼応するのかもしれない。畏敬の念を感じざるを得ない。

画面全体に広がる圧倒的な迫力とともに、目を見張るのは、繊細に描き込まれた細部だった。恐竜の肌の質感、キラっと輝く鋭い眼光。かつて、この地球に恐竜が歩いていたんだ、そんなことが手触りを持って感じ取ることができた。

恐竜の荒々しさやパワフルな側面だけでなく、優しさが伝わってきた。なんだか、わたしが、ゴリラと対峙した時の感覚に似てるなと、ふと思う。とっても強いんだけど、とっても優しい存在。

さらに会場をすすむと、鮮やかな青が目をひく大きな作品が目に飛び込む。真之/saneyukiさんの作品。真之さんは若干8歳とのこと。画面いっぱいに伸び伸びと描かれた恐竜から、絵と恐竜が好きという気持ちがよく伝わってきて気持ちよかった。描きたい衝動、こんなまっすぐなパワーが今のわたしにはあるかしら、とたくさん想像の力をもらえた。

本当にたくさんの恐竜と表現方法に出会える展覧会だったな。

「DUNE」と「日本画恐竜展」。

たまたま同じ日に体験したのだけど、結果、地球と地層に突き刺さる一日になったなって、勝手に両者がなんだか通じたなって、嬉しくなって帰路についた。

砂の下には歴史と未来が埋まってる。

展覧会情報

第三回 日本画恐竜展

会期:2021年11月4日(木)~11月9日(火)
会場:ギャラリー路草(東京都豊島区南池袋2-25-5 藤久ビル東五号館14階 ギャラリー路草)

※詳細は日本画恐竜展のWEBサイトをご覧ください
http://nihonga-dino.com/


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