BLOG bookshoptraveller

\階段をのぼると……そこは本屋さんでした/

投稿日:2020-09-24 更新日:

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった」(川端康成『雪国』)。

あまりにも有名な『雪国』の冒頭。
本屋しゃんも、冬に、地元・新潟に帰省をする時、新幹線でトンネルを抜けると一気に銀世界に変わる世界を何度も体験しています。トンネルが、異世界への入口みたい。

どこかに続いていそうなトンネル、道ってありません?? 
ほら、「千と千尋の神隠し」のトンネルや橋、トトロの森に続く穴や不思議の国に通ずる穴。こんな風景や感覚って、実は日常にある気がします。

スタジオジブリ場面写真 「千と千尋の神隠し」より



階段もそうかも。
この階段をあがっていくとどこにたどり着くのだろう??

スタジオジブリ場面写真 「千と千尋の神隠し」より




下北沢らしい、味のあるビル「北沢ビル」。

年季の入った外階段をトントントンっと3階まであがる。



のぼりきると……そこは本屋さん。
そう、移転後のbookshop travellerです。




この階段はどこにつながってるの?
という好奇心で、えいっとこの階段をあがっていただくと、その好奇心を裏切ることのない本屋さんがあります。

ぜひ、下北沢でこの階段を見つけたら、3階までトントントンっといらしてみてください。「本」を通じて、普段、なかなか出会えない世界へと繋がって、冒険がはじまるかもしれません。

スタジオジブリ場面写真 「千と千尋の神隠し」より

追伸:スタジオジブリさんが、作品の場面写真の提供をはじめられたので、早速お借りしました。ありがとうございます!

BOOKSHOP TRAVELLERへ

下北沢駅中央口を出る→ピーコックの前を右に真っすぐ歩きます→突き当りまで歩きます→突き当たったら左に曲がりましょう→バロンデッセというカフェがあります→そのビルの3階です(バロンデッセの隣にはカレー屋さん、ビルの二階は古着屋さんというわくわくがいっぱいのビルです)。

155-0031
東京都世田谷区北沢2丁目30−11BALLOND’ESSAI ART GALLERY 3F 奥

営業日
月・火・金~日 12:00-20:00(木は一日店主がいるときのみ営業)

https://wakkyhr.wixsite.com/bookshoptraveller

-BLOG, bookshoptraveller
-, ,

執筆者:

関連記事

笑福亭羽光 末廣亭初主任興行ー末廣亭 3月下席 夜の部 7日目「私小説落語ーお笑い編」ー2023.03.21~03.30

笑福亭羽光師匠の末廣亭初主任興行7日目。「私小説落語―お笑い編」に触れ、末廣亭の外に出る。雨は落ち着き、しっとりとしたなめらかな夜。「何度聴いても泣きそうになっちゃうな」街の賑やかさが、より一層、そん …

\本屋しゃんおすすめ展覧会:「第三回 日本画恐竜展」~2021年11月9日@池袋・ギャラリー路草/

無性にインプットをしまくりたい時期がやってくる。今がその時期だなと感じている。わたしはいわゆる大量生産をすることが苦手で、ひとつの企画にぐっと集中して走りたいなと思っている。今は、次の走りのために、企 …

【レポート】「第4回 遅四グランプリ 千住・仲町の家大会〜遅の細道〜」@仲町の家・北千住 ー2023/7/16

友達んちで飲む麦茶は不思議な味がした。ばあちゃん家で麦茶だと思って一気飲みした液体が、玉ねぎの皮を煮だした汁だった。1.5リットルの麦茶のペットボトルをゴクリゴクリと飲みながら、縁側にはめられている引 …

「広重おじさん図譜」展@太田記念美術館・原宿~2023年3月26日

ラフォーレ原宿の裏手。道を挟んでこっちとそっちで雰囲気がだいぶ違う。ドアが開く度に中からどぅんどぅんと低音が効いた音楽がここまで聞こえてくる。1978年に竣工されたらしいが、その前は一体ここには何があ …

吉田 和夏|まばゆい迷路GALLERY MoMo Ryogoku~2024年 2月17日(土)

ニコちゃんマークがポルカドットのように配された派手なセーターが軒先につるされている。地はネオングリーンで、ニコちゃんマークを囲むようにスパンコールが付けられている。けばけばしいくせに、満面の笑みを向け …