2021年9月1か月間開催した「ようこそ『えんぎやど』へ」。
「えんぎやど」では、新作がたくさん誕生しました。
そのなかのひとつが、エリカ・ワードさんの《都市が躍る:獅子舞》です。
本作は旅館 澤の屋の獅子頭からインスパイアされて描かれました。まさに旅館 澤の屋とのご縁があって生まれた作品です。この獅子頭、お宿の中ですごい存在感を放っています。それもそのはず、単に飾り物として置かれているのではなく、実際に、この獅子頭で
澤さんが獅子舞をされるという生きた獅子頭なのです。獅子舞は、古来より悪魔を払い世を祝う縁起物とされています。「えんぎやど」のコンセプトにもぴったりです。そこで、実際に獅子舞を澤さんに踊っていただきたい!みなさんにそれを体験していただきたい!「えんぎ」が躍る機会を作りたい! と思いが湧いてきます。しかし、今は人を集めてのイベントごとはなかなか世界の状況が許してくれない。さらに、しかし、エリカさんの作品の前で獅子舞をおどることは、 「今」「この場所」「この絵の前」でなくてはできないのです。そこで、ライブ配信を中心にほぼゲリラ的に獅子舞イベントを開催することを決め、9月某日に旅館 澤の屋 獅子舞パフォーマンスのスペシャルバージョン「寿獅子舞 in えんぎやど」を決行しました。
本屋しゃんは、小さいころ、故郷のお祭りで獅子や天狗が町を闊歩する様子が怖かったという記憶しかなく(隣で弟はギャン泣きしていたなあ笑)、獅子舞を実際に目の前で鑑賞することは実ははじめてでした。踊り手の澤新さんが、獅子頭をふっと纏った瞬間に、さっきまでエリカさんの絵の前に置かれていた獅子頭に生命が吹き込まれ、「物」ではなくなり、まさに動く物、動物として生命として動き出したのです!もう、これにはびっくり。鳥肌が立ちました。それに、あんなに小さいころ怖かったのに、獅子には愛嬌もあって、だんだんと愛らしく見えてきて、すっかり魅了されました。眠たそうなところなんて、あぁぁぁ~~かわいい~~~ときゅんときてしまいましたね。
さらに感動したのは、獅子舞開始前の澤功さんの英語のスピーチ。 獅子舞について丁寧にわかりやすく伝えてくれます。 旅館 澤の屋では、約25年ほど前から、海外のお客様に日本の伝統文化を楽しんでいただきたいという想いから、宿の中で獅子舞を披露しています。だから、スピーチは英語。獅子舞の説明を英語でどのようにするかというのは興味深い!海外発行の「日本のガイドブック」では、どのように日本が紹介されているのかな、どんな表現になるのかなという好奇心と同じかな。
さてさて、こちらの動画が当日の様子です。澤功さんのスピーチ、澤新さんの獅子舞ともにぜひお楽しみください。
実際に、旅館 澤の屋で獅子舞を体験していただける日が早く戻ってきますように。
今回も動画はMEGUMI MASUKOBIGさんに制作していただきました。
BIG THANKS!!
https://www.instagram.com/masuko_megumi/
えんぎやど情報
旅館 澤の屋 アート&ブックプロジェクト ようこそ「えんぎやど」へ
アーティスト:エリカ・ワード、境 貴雄
会期:20201年9月1日(水)ー 9月30日(木) ※終了しています
時間:月~木 10:00~18:00/金・土日祝 10:00~20:00
会場:旅館 澤の屋(〒110-0001 東京都台東区谷中2-3-11)
企画・主催:本屋しゃん
公式WEBページ:https://honyashan.com/sawanoyaproject-engiyado